暮らしを楽しむ読書日記

2023年に読んで心に残っている本10冊。じっくり味わう読書の喜び

去年読んで心に残っている本を10冊ほど紹介してみたい。

毎日の名もなき料理を肯定してくれる『バスクの修道女 日々の献立』

読書と料理が日々の楽しみである。

オムレツを作らずにはいられない夜の話。森茉莉『貧乏サヴァラン』

あ、これ私のことじゃん。 かの名作絵本『ぐりとぐら』を読み聞かせていたら、野ねずみ2匹と35歳女性(私)が完全に一致する一節に出会った。

雑誌を開いてぼーっとしよう。この夏繰り返し読んだ3冊の雑誌の話

この夏は3冊の雑誌を読んだ。

きれいな部屋より楽しい部屋を目指す日々 /『愛のエネルギー家事』

一年以上ぶりに、お花を飾った。

四歳との絵本生活。大人になることはきっと自由に繋がる

子育て=終わらない散歩+狂気の絵本朗読 この方程式のもと四年ほど日々を送っている。6月末から記録的猛暑、そのうえ長男は夏風邪を繰り返しており(赤ちゃんも発熱)、先週まで平日ず〜っと家の中で過ごしていた。

入院中のお楽しみのために買った、おしゃれで可愛い本4冊を紹介するよ

「産院での入院中にやたらとスマホを見ないように、今回は好きな本を持っていこう!」 「産後の緊張を和らげるためにも、好きな本を手元に置いて明るい気持ちで過ごそう!」 盛大な言い訳をもとに、四冊の本をAmazonで購入した。発送されるのが待ち遠しくて…

今年一番のエッセイ集『パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら』

今年読んだエッセイの中で、ダントツ面白かった一冊、中島たい子さんの『パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら』 (10月末にして言い切る気の早さ)

イザベル・ボワノさんの世界観が素敵すぎる!愛読する三冊を紹介するよ

私の好きなものがここに詰まっている… 感激して本を集め、来年の布製カレンダーまでお取り寄せしてしまったフランスのイラストレーター、イザベル・ボワノさん。

ノスタルジックな写真集、旅と料理の本が詰まった私の本棚紹介

いつも作って食べた話ばかりしているので、唐突だが今日は私の本棚紹介をしてみたい(けっきょく話題は部屋の中)

世界が広いと知るための入り口を用意しよう / 『ときどき旅に出るカフェ』

「一日中家にこもってると、なんかどんよりしちゃうよね」と雨の日の夫は言う。 うんうん、と頷きながらキッチンで右往左往している私に、続けてこう言った。

居候生活中、面白い小説に次々出会ったので紹介したい / 妹の本棚より

引っ越しに失敗し妹の家で居候生活をしている。この日々を端的に表すと、

愛する雑誌「エル・グルメ」を最高に楽しむ方法を解説したい / 妄想料理日記

待ちに待った「ELLE gourmet(エル・グルメ)」三月号。もちろん買った。ここ一ヶ月、意味もなくめくってニヤけて妄想料理を爆発させている。 今日はそんなエルグルメの私的楽しみ方を伝授したい。

手帳に書き留めるほどのこともない地味な日常を愛すること / 中村航『恋を積分すると愛』

毎年、一月とか二月はおろしたての真新しい手帳に熱心に日記を書き留めてきた。一日の過ごし方、楽しかったこと記録、食べたもの、体重、TODOリスト、やりたいこと。 マスキングテープやイラストで装飾を施し、悦に入る数ヶ月間を経て、気づけばそう、手帳の…

『ノスタルジア食堂』を読んでエストニア料理ラッソリーエを作ってみたよ

ビーツが好き。東欧が好き。旧ソ連時代のノスタルジックなものたちが好き。 そんな私にぴったりの、ビーツとジャガイモのサラダ「ラッソリーエ」を作ってみた。 めちゃくちゃ興奮したレシピブックと至福のひとりランチの記録を書いてみるよ!

退屈な時間は生きていくのに必要なもの。『北欧で見つけた 気持ちが軽くなる暮らし』

この四連休はよくピクニックをした。 涼しくなったし、熱い紅茶を水筒に入れて、ちょっと広い公園の芝生にシートを敷き、サンドイッチとかパンを食べる。 いまさらなんの解説かと言われそうだが、一般にこれを「ピクニック」と呼ぶ。

2019年に読んでよかった本7冊!手のひらの中に自由で贅沢な瞬間を。

おいしい飲み物を用意して、文庫本を手に取る。10分でも1時間でも関係なく、新しい世界に没頭する。 マグカップの温もりを包み、ページをめくる指の感触を楽しむ。自由で贅沢な瞬間というのは、いつだって自分の手のひらの中にある。 2019年は30冊くらいの…

窮屈な日々を生きやすくする処方箋。チェコ好き(和田真里奈)さんの新刊感想

手に取ったら最後、一気に読んでしまった。気づいたら夜中の2時。 チェコ好きこと和田真里奈さんの新刊である。

2019年前半に出会えてよかったおすすめ雑誌8冊と本6冊のこと

最近は本より雑誌が好き。前からそうかな? 2019年の前半で、雑誌8冊と本6冊を買った(もっと買ったかもしれないけど印象に残ってるのだけ)

岡尾美代子さんの本が好き。手放せない写真エッセイ4冊のこと

岡尾美代子さんの本に初めて出会ったのは、雨の日の古本屋だった。 「こんなに私好みの本があるの!?」 なんとなく手持ち無沙汰な気持ちで傘をさして外に繰り出したら、心が一気に晴れるくらい素敵な本に出会ってしまった。

夏の記憶と水餃子

夏ってこれだなとドアを開けた瞬間に気づく日が来る。温度も、日差しも、何より夏の匂いが濃厚で、初夏のそれとは全然違うんだから不思議だ。

「私はフランス人かもしれない」と思った話

おしゃれな義母からおしゃれな本をもらった。 『フランス人の部屋にはゴミ箱がない』 というタイトルである。 「またフランス人シリーズか、ど〜れお手並み拝見と行きますか(苦笑)」

リンネルという雑誌はおしゃれすぎるし、付録も豪華すぎる!

今さら気づいたんですよ。リンネルという雑誌の破壊力に。 私のお気に入り雑誌リストの中に、今までリンネルは入っていなかった。

読書の「おまけ」に救われる。宮田珠己『そこらじゅうにて』

子どもの頃、母にくっついてスーパーの食料品売り場にいくと、私と妹はしょっちゅう「お菓子」をおねだりしたものである。

夏が終わって寂しいときは、吉本ばなな著『N・P』を読もう

夏が終わるって、なんでこんなに寂しいんだろう!? 全然夏を満喫できずに過ぎちゃったなぁというあなたにも、夏を懐かしく振り返りたいというあなたにも、とびきりおすすめの一冊がある。 吉本ばなななさんの小説『N・P』である。

心惹かれる場所には、たいてい名前がない。『ほじくりストリートビュー』

心惹かれる場所には、たいてい名前がない。 「深いグリーンの煉瓦に、色とりどりの植木鉢がきれいな場所」 色の雰囲気とか、光のさす感じとか、たまらなく好きだなぁと思って通るたびに気になってしまう。

旅も暮らしも、心をほどいて。益田ミリ『心がほどける小さな旅』

皆さんは、どんな旅行が好きですか? ひとり旅って、したことありますか? 私は24歳の頃、2回だけひとり旅をしたことがある。京都と、長崎。 ひとり旅ってどうかというと、控えめにいって…

春のこぼれた景色と、何度も読み返しちゃう柴崎友香の『その街の今は』

春は写真を撮るのが楽しくて、いつも歩いている道でも、光の感じとか明るい空気をむしょうに残したくなる。 長いブログ記事が書けるような話ではないんだけど、この色や景色忘れたくないなぁと思ったときのことを、ちょっと書いておきたいと思う。(要するに…

幸せはいろんな形をしてやってくるのだ

「幸せはお金で買えるんだよ」 なんて目の前で言ってくる人がいたら、皆さんどう思うだろう。少なくともや〜ん!好感度ダダ上がり!ということはないだろう。「なんかヤな感じだなぁ〜」と思うかもしれない。私もきっとそう。

最初のデートで一時間半も遅刻した話

最初のデートで一時間半遅刻した。 しかも連絡もせずにである。