きれいな部屋より楽しい部屋を目指す日々 /『愛のエネルギー家事』

一年以上ぶりに、お花を飾った。

週末、妹の結婚式があり、テーブルのお花を持ち帰り用にもらったのだ。

この一角だけを見せられた読者の皆さんは、なんて素敵なんだろうayakoさんの暮らしは…と思うかもしれない(ぜひ思ってほしい)

しかしご存じのとおりそれは現代におけるSNSマジックであり、素晴らしき誤解である。

 

現実は、こう。

 

散らか…ではなくワンダーランドと呼びたい。

風邪と結膜炎のエンドレスループで過ぎ去ろうとする5月、鯉のぼりのモビールはこどもの日を過ぎても余裕で泳ぎ続けている。当然である。

花を持ち帰るのも飾るのも、正直荷が重い限界状況な日々。枯らすわけにはいかないので一年以上ぶりにガラスの花瓶を出してきた!

壁に囲まれたダイニングテーブルのこの一角は、一歳次男に触られない貴重かつ稀少なゴールデンゾーンであり、ティッシュやら書類やらを常設する重要スポットなのだ……

「何も物を置かないテーブル」などという理想は、今となっては数億光年先の瞬く星のような存在である。

スッキリとしたおしゃれな暮らし、すぐにリセットできるおもちゃ収納、子どもが自らお片付けするようになる育児、などといった眩しい文言に心乱されてはいけない。

乱れるのは部屋だけで十分である。

(足裏の)安全だけは守る!とブロックを拾うので精一杯な日々。

日々の生活に疲れたときはぜひ読んでほしい『愛のエネルギー家事』

やっと本題である。

片付かない部屋、終わらない家事……毎日の生活や家事が大変で気が重くなっている人に、めちゃくちゃおすすめの一冊に出会ったので紹介したい。

タイトルがなかなか強烈だしちょっとスピリチュアルな雰囲気も漂うのでAmazonのカートに入れてしばらく悩んでいた一冊だった。しかし、結果としては2023年に読んでよかった本第1位!(気が早い)

全力でおすすめできる素敵な本だった!

絵もとびきり可愛い

掃除にしても料理にしても、効率化や時短、節約のテクニックは世の中に溢れている。それらはとても便利だけれど、同時に一番大切な気持ちや気分を置き去りにしてしまうことがある。

「毎朝20分、かならず掃除をする」
「日曜と水曜は買い物の日」
「夕飯は20品目使ったメニューを作る」

などといったルールを一度忘れてみましょう。

ルールを決めたりTODOリストを消化するように家事をこなしても、苦しい気持ちになってしまうのはなぜだろう?

なんとなく気乗りしない、今日はこれを作って食べたい、なぜか猛烈に掃除したい。そういう「気分」こそ一番大切にすべきだなんて思いもせず駆け抜ける日々。

心の声を聴いて動く、という選択肢をまったく持っていなかったのはなぜだろう?

食材を買う。料理をする。テーブルを拭く。浴槽を洗う。何をするにも、気持ち次第で動作ひとつひとつの意味が変わる。

何かをすることにも意味があるし、しないことにもまた意味がある。

家事の大切さの反対側に、家事をしないことの大切さもあり、その両極どちらも、深い気づきと意味があるものです。

「楽しい家」を目指したい

家事が義務ではないという感覚を体がどんどん覚えていくと、家の中の空気が明るくやわらかなものに変わっていきます。

そうはいってもやらなきゃいけないことが現実として山積みだし、綺麗事ばかり言ってられない!と思ってしまうとき、心は義務感で押しつぶされそうで、とても忙しくなっている。

でもこの本を読むと、また別の世界観に触れ、不思議なくらい心がゆったりするのです。

同じように日々を過ごしているのに、モノや人への眼差しはまったく違う。やりたいときにやる、ということはすなわち自分や暮らしそのものを大切にすること。

自分にはなかった視点を与えられ、日々の彩りはまた豊かに、世界はやわらかく、生きやすくなった気がした。

のんびり朝食時間(部屋は嵐)

テーブルの黄金ゾーン

引用したい箇所はありすぎるので、最後に一番好きな一節だけ。

できなかったことは、この際どうでもいいことです。
できなかったことは人生における幸せになんの関係もありません。

あれもやらなきゃこれもやらなきゃと頭の片隅で思い続け、結局あれもできてないこれもできてないと心のどこかで自分を責めてしまう。

そんな人にぜひ一度読んでもらいたい素敵な本でした!

Sweet+++ tea time
ayako

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