2年後の夢が叶ってしまった話。早朝に焼くスコーンでクリームティー

怠け者がやりがちな思考。

お風呂から出たら腹筋しよう、風邪が治ったら掃除しよう、涼しくなったら運動しよう……

「今はできないけどね」という状況がもたらす堕落と快楽よ。それは一見すると不自由ですらありながらも、甘やかな言い訳を与え、猶予を許し、怠惰な人間にいくらでも夢を見させる魔法の免罪符となる。

さて、ここ数ヶ月の私の最大の枕詞といえば「次男が幼稚園に入ったら」というものである。やりたいこともやるべきことも、すべてはこの後ということで思考停止の快楽に浸っている。あと二年後(いやもう一年半後に近づいてきた)、次男が幼稚園に入れば、毎日数時間の自由時間がやってくるのだ。7年ぶりに!

「次男が幼稚園に入ったらスコーンを焼いて熱々のミルクティーでお茶をする」

そんなこと? そうである。いやもっとやるべきことがいろいろあるだろうなどと侮るべからず。焼きたてスコーンは私にとって正真正銘の夢である。

スコーンは焼きたてが神。熱々を食べなければ意味がない。そしてお店で食べるスコーンは正直まあまあで、私は自分で焼くスコーンがめちゃくちゃめちゃくちゃ好きなのだ(安定の自己愛)

さらにさらに、スコーンにはクロテッドクリームと美味しいジャムと、熱々のミルクティーがマストである。特にミルクティーは重要で、これがぬるかったり小さなティーカップ一杯では絶望しかない。

ティーコゼーを被せた熱々のポットで、たっぷり500ml以上の紅茶(濃いめ)を用意し、温めたミルクをたっぷりと注ぎ、スコーン一口に対してミルクティー一杯くらいの割合でお茶をする。これぞ至福のクリームティー!

お分かりだろう? お店では無理なのだ。変態の世界だから。と同時に、家でもある程度まとまった時間が必要となる。中断することなくスコーンの生地を作り、オーブンから焼き立てを取り出し、合わせてミルクティーをいれ、即座にお茶をするという一連のスムーズな流れが必須である。

夜の寝かしつけ後にお菓子を作ると、一晩寝かせるケーキがメインになる。だからスコーンは登場しない。永遠の夢と化していたのだ。

朝のお菓子作り時間で、二年後の夢があっさり叶ってしまった

5時台には男子二人が暴れている。そして私も起こされる。プラレールか絵本の角で目が覚める。なぜ寝室に持ち込まれるものは固いものばかりなのか。ぬいぐるみであるべき!

何はともあれ、早起きしてお菓子を焼く。先日のバナナマフィン以来、すっかり味を占めてしまった。

そう、朝に焼けばいいのだ。

起きてすぐバターを刻み、冷たい小麦粉と両手で擦り合わせながら生地作り、さっと丸めて切ったらもう焼ける。

ほんのりと甘く、香ばしい匂いが満ちる朝の幸福……!

スコーン、実際に作ると、想像よりずっとラクである。バターを常温に戻す工程もないし。

「いつかやりたい」「早くやらなくちゃ」と思っている間に楽しい夢も面倒なタスクも頭の中でどんどんおおごとになっていく。

目にみえる幸せ

頭で考えすぎずに、手を動かさなくちゃね。夢も生地も。

週末のスコーンモーニング。真夏のクリームティーを満喫したよ

平日の朝はマフィン、週末の朝はスコーンで、真夏の早朝お茶時間(という名の朝食)を満喫している。

嬉しすぎて、封印していたヴィンテージのお皿をいそいそとテーブルに並べ始める私。

欠かせないたっぷりのミルクティーに、ラズベリー&クランベリーのジャムを用意して。最高すぎた。バターで妥協してるけど、クロテッドクリームも買いに行かなくちゃ!

調子に乗ってまた焼く

楽しい&おいしすぎて次の週末もまた焼いた。次男も喜んで頬張っていた。スコーンはラップに包んで冷凍しておけば、平日の自分にも喜びをお裾分けできる。

その通りである。

美味しいものは胃袋は瞬間移動する。

Sweet+++ tea time
ayako

おまけ

バナナケーキも焼いた。大好き。幼稚園の夏休みで余裕が生まれ、お菓子を焼きまくっている!

愛するスコーンレシピ

敬愛する星谷菜々さんのレシピブック。オーブンを買った最初の最初からこの本で作っている。

ここに載っているお菓子レシピはどれも素晴らしいけれど、スコーンは特に絶品なので心からおすすめ!

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