自分の小さな「正解」に辿り着くティータイム

そろそろお昼寝の時間だな。

ぐずぐずし始めた一歳次男をベビーカーに乗せ、ショッピングモールに向かって歩いていた。予想通り寝た。着く前に寝た。さて、どうしよう。

ベビーカーのシェードを下ろしつつ、考える。

その日はめったに使わない幼稚園の延長保育で、長男のお迎えは16時過ぎ。だからこうして奇跡の昼寝時間(=私の自由時間)が到来した。

このままモールの中のカフェに行けば、念願の優雅なカフェタイム。だがしかし。

そのモールの中にあるカフェは高い。気を抜くとミルクティー1杯で700円くらいする。なんなら安い唐揚げ定食が食べられそうな値段である。みなさんご存知の通り私はエレガントで紅茶を愛する上品な女性であるが、唐揚げ定食>>>>>ミルクティーなのは言うまでもない。

それに今日は午前中の散歩でコンビニスイーツを買ったし(ファミマのお芋モンブラン)、家でミルクティーをいれれば何杯も飲める。なんと言っても自分の入れるミルクティーはめちゃくちゃ美味しいし、結局自宅のリビングが一番落ち着くんだよなぁ……引き返して家に帰ろうか。

だがしかし。憧れのカフェタイムが実現しそうなら行くべきでは。今から家に帰ると次男が起きてしまうかもしれないし、カバンの中にはカフェで読む用の本も入れてきたし……

私は何に関しても、常々こんな調子で迷い悩み決められない性格なのである。

*・*・*

 

やっぱりとりあえず行ってみよう。そう決意し、いざショッピングモールへ。

お目当てのカフェを覗いてみたら、平日なのに意外と混んでいた。満席とはいかずとも、ベビーカーごと入れる席は埋まっていそうな感じ。

本当ならがっかりするシチュエーション、しかしどこかほっとしている自分がいる。よかったこれで心置きなく家に帰れるッ!

本当は薄々わかっていた自分の気持ちと、答え合わせをする小さな日常。キャンセルになった約束、大雨の休日、席がないカフェに、100円均一レジの長蛇の列。がっかりするようで、ほっとするような無数のあれこれ。

私は意気揚々と家に帰り、ロンドンポタリーの大好きなティーポットにJanatのセイロンエクストラ、ティーバッグ4袋分(贅沢)で濃いめの紅茶を入れた。

牛乳はKINTOのミルクピッチャーに注ぎ電子レンジで1分ほど温めたのがちょうどよい。ティーコジーをかぶせ、木苺柄のお気に入りのポーリッシュポタリーのカップに注ぐ完全無欠のミルクティー。

お芋モンブランを食べながら、ほんの20分でも至福のお茶時間。

うんうん、今の気分にちょうどいい感じ。その日の自分の小さな「正解」に辿り着けた喜びは、案外大きいものであった。

Sweet+++ tea time
ayako

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