リスは冬支度のため、クルミやドングリを土に埋めるという。有名な話だ。用意周到で賢い気がする。
しかしその幾つかはどこに埋めたか忘れてしまうらしい。実に間抜けで愛らしい。
さて、突然リスに関する浅い知識を披露されて、戸惑っているであろう読者の皆さん、覚えておられるだろうか?
私が昨年10月に、ドライフルーツをブランデーに漬けたことを。
(タイトルにラム酒とあるが、よく見たらブランデーだった)
三ヶ月ほど冷暗所に置いて、これで大好きなどっしり系フルーツバターケーキを焼く予定(三ヶ月後の私に任せた!)
ちょうど年が明けた頃ですね。私が瓶ごと存在を忘れることがないよう、読者の皆さんも覚えててください。
あれから時は流れ、流れすぎてもうすぐ一年が経つだなんて、信じられるだろうか…?
リスを笑っている場合ではない。
いやむしろリスの場合、掘り出し忘れたクルミは遠く運ばれた先で発芽のチャンスを得て…と自然界に貢献するメカニズムがちゃんと存在している。
私の場合はただ、キッチンの奥で無言の圧力をかけてくる小瓶がいつまでも存在しているだけである。
というわけで前置きはいつもどおり長くなったが…
ブランデー漬けのドライフルーツで、念願のフルーツケーキを焼いてみた
最初に弁明すると、一年近くずっと放置していたわけではない。春ごろに記念すべき第一回目のフルーツケーキをちゃんと焼いたのだ。ブログには書きそびれちゃったけど。
あれから二度の引っ越しをし、暑さでダウンし、あれよあれよと秋になった。ようやく到来した涼しい季節、それはつまりお菓子作りの花の時期。
レシピは私のバイブルから。
(今はもう古本でしか手に入らないけど、ほんとにほんとにオススメの一冊!ここに載っているレシピは失敗しないし夢のように美味しい)
それでは新しい家のキッチンで、楽しく作った写真日記を!
パウンドケーキに似てるけど違う
私の大好きな、バターをたっぷり使うタイプのどっしりケーキ。
パウンドケーキに似てるけど違う。
詳しいレシピは本を見てもらうとして、お砂糖は半分以下だし、強力粉もたっぷり使う。
何より違うのが、卵白を泡立ててメレンゲにしてから混ぜていくところ。
ブランデーに浸かりすぎたドライフルーツたちが無事に生還。
ああ…お菓子作りはやっぱり最高に楽しいなぁ…
いつもの型に入れて、愛するデロンギオーブンへ。
熱いうちに、ブランデーのシロップをたっぷりと打って染み込ませる。興奮がすごい。
一晩置いて、夢の朝食時間とティータイムを満喫したよ
冷蔵庫で一晩寝かせて、翌朝の楽しみを取っておく。これぞお菓子作りの醍醐味。
なんならこのお皿とあのランチョンマットを合わせて〜とか妄想しながら寝る。暇人だと笑われてもよい。
フルーツと胡桃がたっぷり入っていて、甘さも上品で、とにかく美味しい。このフルーツケーキは自分で作るお菓子の中で一番好きかもしれない(と毎回のように言ってる)
まあ、あの本に乗ってるキャロットケーキもスコーンも夢のように美味しいんだけどね…
しあわせな朝時間。
写真を撮り忘れちゃったけど、翌日にちょうど遊びに来てくれたお義母さんともティータイムを満喫したし、お土産にも渡せた。嬉しい。
また焼こう!すぐにでも焼こう!
そうである。
誰にも頼まれてはいないけど、作りたいもの読みたいもの書きたいこと、謎に追われている。
Sweet+++ tea time
ayako
今日のおすすめ
▽愛するレシピブック▽
▽スルリと抜けるパウンド型▽
▽大好きなオーブン▽
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