日中のやる気は、すなわち幻想である。
朝5時台には長男が起きているので、私も6時には起床、お弁当を作り朝の支度をして9時、幼稚園に送り、13時半にはまた迎えに行く。夕方にはお風呂を済ませ、18時夕食、19時には寝かしつけに入れる状態へ。
なんか、すごいスムーズじゃないですか。寝かしつけ後の自由時間たっぷりあるような気がするじゃないですか。
実際、日中の私は何か錯覚している。
「今日は寝かしつけ後にバナナケーキを焼きたい」
などと陽気なツイートをしていた。余裕でできると思った。
炎天下での送り迎え、園庭遊び、1歳5歳の絶え間ない絵本朗読リクエスト、常に荒らされイタズラされ続ける部屋のあれこれ。19時半、満を辞して寝かしつけに入った私は一時間ほど男子二人に踏み荒らされ、次男に足の指を噛まれて悲鳴をあげ、気づいたら寝落ちからの21時15分であった。起き上がれば追い打ちをかける偏頭痛。ボロボロにも程がある。
(バナナケーキだと……?)
翌日食べるものがない。ヨーグルトもパンも冷凍ホットケーキストックもない。だからケーキを焼こうと思った。この思考回路がもう、完全に誤りなんですね。
納豆ごはん一択である(寝る)
挽回する早朝バナナマフィン
例によって5時台からリビングのカーテンを開け、食卓で麦茶を飲むお爺さんの如き5歳児。
私もまた6時過ぎ、キッチンに立ち、課題と向き合っていた。明らかに胃袋の気分が納豆ごはんではないという緊急課題である。ごまかしや妥協は無用、コーヒーや紅茶に合う何か甘いものを作り出さなければ。私の胃袋と食卓の黒いバナナが喜ぶ何かを……
バナナケーキは冷ます時間がない、パンケーキはフライパンで焼く時間がない……そう、つまり……
正解はマフィンである。
5分で作れる最高のおやつ
バナナ小麦粉お砂糖ベーキングパウダー、米油を5分で混ぜて、一年ぶりに使うマフィン型に流し込み、オーブンで25分。
オーブンが焼いてくれている間にいつも通りお弁当作りやら朝の支度をすればいい。だから「5分で作れる」は誇張でなく事実である。しかも、キッチンとリビングには甘いマフィンの香りが立ち込めている。幸せしかない!
7時過ぎには焼きたてのマフィンで朝食となった。
オーブンから型を取り出すとワアァッとあがる長男の歓声。実は一口も食べないなんて信じられるだろうか?(彼は極度の偏食である)
お菓子作りの楽しさを思い出す
型から外す。マフィンは可愛い。
横から見ると、よく膨らんでてさらに可愛い。
可愛いポーランドのお皿にのせると、もうどうしようもなく可愛い。
愛しい夏の朝時間
大喜びで食べる1歳次男、焼きたてのマフィン、甘い香り、部屋中に差し込む夏の光……とるにたらない日常の、なんと愛しいことよ!(背景の部屋は盛大に散らかっている)
お菓子作りなんて一億光年先の話だなんて思っていたけど、マフィンは5分でできるのだ。やってみればそんなに大変なことじゃないし、今作れそうなレシピを探し出す喜びもあるだろう。今度は久々にラムレーズンのケーキも焼きたい。そうだ、ベリー系のマフィンもいいな……
というこの陽気なブログを書いている今、次男の短きお昼寝時間。私はまたすっかり忘れているのだ。
日中のやる気は、すなわち幻想である。
夜は瀕死だが、朝はちょっとだけ頑張れる。そんな朝型生活の2023年夏の日々です(夏休みまであと少しの辛抱だ〜!)
Sweet+++ tea time
ayako
今日のレシピ
こちらのレシピで作りました。めちゃくちゃ簡単かつ美味しくて明日もまた焼きたい。冷蔵庫で冷やして翌朝食べても最高だった!
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