憧れの紅茶カフェで、クリームティーセットをいただきました。
こんなふうに書き出すと、めちゃくちゃ優雅じゃないですか?
だが現実はいつだって写真よりハードなのです…
一年に一度、奇跡のお茶時間…ハムステッドティールーム奮闘記である!
仙台の紅茶専門店ハムステッドティールームが東京にやってくる!
三越英国展である。
東北にお住まいの友達おめぐさんに教えてもらったのです。ここのスコーンが最高に最高に最高に美味しくて、でもお店は仙台にあって、ただし東京でも英国展というイベントで年に一度味わうことができると…!
三越英国展では、日本の紅茶店の枠が四つあり、期間を分けて指折の紅茶カフェが出店するのです。
ハムステッドティールームは9/7〜9/9の三日間。仙台のお店がご近所日本橋にやってくる!行くしかないッ!
うわさの絶品スコーンは、毎日焼きたてが仙台から運ばれてくる!
英国展の情報を逃さぬよう、ハムステッドティールームのインスタはずっとチェックしていた。
美しいケーキやアンティーク調のインテリアにうっとりとしていたのだが、9月8日の投稿に衝撃をうけてしまった。
英国展でのハムステッドのスコーンは
なんと店長が 毎晩 東京と仙台を往復して
正真正銘 焼き立てスコーンをお出ししています!🇬🇧
スコーンへの愛と情熱があふれてる。
本店の営業だけじゃなく、催事の方にもここまで力を注いでくださっている…感激しかない。
出店最終日、16時台から待ち伏せする
最初の二日は千葉の実家に帰っていたので、チャンスは最終日しかない。夕方になんとか滑り込もうとやってきた。
16時台、お店を覗くとなんと席が空いている!お茶できる!スコーン食べたい!ミルクティー!
だが興奮のままに入店するわけにはいかない。
静寂のティータイムをぶち壊す確率が225%の、小さな怪獣(1歳児)を連れているからである。
仕事終わりの人たちがどんどん催事場になだれ込んでくる17時すぎ、私はジリジリしながら夫の到着を待ちわびていた。
ハムステッドティールームに行列が!震えながら並ぶ
待ち合わせた夫に荒れ狂う王子をまかせ、念願のハムステッドティールームへ!
17時半すぎ、満席で列ができていた。三十分前ならすぐに入れたのに…!だが今日しかチャンスはない。並ぶ以外に選択肢はない。
O・ヘンリーの「甦った改心」を読んでいたが、当然上の空だった。心の中を占めていたのはこれだけだった。
スコーン食べたい。
あと荒れ狂う王子を夫に押し付けてきたので、罪悪感と焦りもすごい。「ごめん夫、あと少し抱っこ頑張ってくれ…」とテレパシーを送りながら、あと二人、あと一人とひたすら数える。
とうとうやってきた、入店のとき…!
三日間限定のポップアップストア、もちろん本店のような重厚で本格的なインテリアは味わえない。
それでも丁寧ですてきなお店の雰囲気があふれだしている。心のこもったお洒落さがある。
ひとりでお茶するというだけで奇跡のような時間。それも待ちに待ったハムステッドティールーム。もはやワクワクが止まらないどころではなくうっすら緊張してすらいた(謎の客)
楽しみすぎる…!
2019年英国展のメニュー。
クリームティーとケーキセットの二種類が選べる。手作りのケーキも可愛さが詰まってるんだけど、今回はおめぐさんおすすめのクリームティーセットに決めていた。
紅茶はミルクティーでいただきたいのでベティーズを。
バーレイ社の美しいティーカップがセットされる。楽しみすぎてずっとニヤニヤしていたと思う。
念願のクリームティーセットを堪能したよ(汗だくで)
憧れのハムステッドのクリームティーセット。熱々のスコーンに、想像よりずっと大きなティーポッドが運ばれてきて、感動がとまらない。
少し蒸らしたあと紅茶を注ぐ。さあさあ、すてきティータイムのはじまりです。
初めての紅茶ベティーズ
この美しいまでの紅茶のえんじ色。大好きだなぁ…
二杯目からは、大好きなミルクティーで。
ベティーズはイギリスはヨークシャー州の老舗ティールーム。ベティーズの紅茶が特別なのか、お茶のいれ方が本格的からなのか…特別に美味しいミルクティーだった。きっと両方の理由だね。
日本では入手するのが難しい英国紅茶、いただけて嬉しい…!
熱々スコーンと仲間たち
中までしっかり熱々のスコーン。仙台から運ばれてきた焼きたてスコーン。待ちに待ったスコーン。
でもスコーンだけじゃない、ハムステッドのこだわりは細部にわたる。
クロテッドクリームとジャムもすべて手作りなのです。
(この日のジャムはルバーブジンジャーと、プラムジンジャー)
もうね、言うまでもなくね、
最高のスコーンだった。
一口一口を、噛み締めていただいた。甘いもの一口でティーカップ一杯くらい余裕で飲める私なんですが、このスコーンは本当に紅茶がほしくなる。相性が最高。
あと荒れ狂う王子を夫に押し付けてきたので、罪悪感と焦りもすごい。「ごめん夫、あと少し抱っこ頑張ってくれ…」とテレパシーを送りながら、こんなに優雅なティータイムなのに超高速で紅茶を飲む。
熱い。
ティーポッドもお茶のいれかたもパーフェクトであるから、家と違っていつまでも紅茶が冷めないのである。最高に美味しい。美味しいけど熱い。
それを高速で流し込む。スコーン最高。紅茶たっぷり。お店の回転を上げたければ紅茶だって少なくしたほうが得なのに、そんな商魂など微塵もみせない贅沢すぎる量なのである。ハムステッドの紅茶は優雅なのである。飲んでも飲んでもなくならない。当然お客の滞在時間も長い。そして熱い。
暑い。
日本橋三越7階の催事場、焦りと興奮で大量の汗をかきながらひとり紅茶を流し込んでいる女、それが私であった。背中まで汗びっしょりである。
最後はジンジャークッキーも。
かつて私は貴族の食事をしていた。ゆっくりとお喋りをたのしみながら、時間を気にせず気まぐれに口に運ぶ。食べ終わるのはいつも一番最後。たとえ下町の小汚い居酒屋であろうと、コンビニのおつまみであろうと、食べ方は正真正銘の貴族であった。
それが今は完全なる労働者階級。クリームティーであろうと、旅館の夕食であろうと、荒れ狂う王子を小脇に抱え高速で詰め込んでいる。今日は夫の腕の中にいるけど、精神的にはやっぱり小脇に抱えている。
焦りと興奮にまみれ、前髪もブラウスも貼り付いていた。紅茶を流し込んだ胃が熱い。じつは王子がベビーカーの上で爆睡していたことなどつゆ知らず、謎に怒涛のお茶時間を過ごしたのであった。
ラストオーダーは18:30まで!貴重なお茶時間に大満足だった
最高のハムステッドのお茶時間。
英国展自体は毎日19時までだけど、イートインコーナーは30分前にラストオーダーとなる。ハムステッドティールームも18時すぎには持ち帰りのみになっていた。
そう、私の数組あとには閉店の札が…!
クリームティーセット、無事にいただくことができて(汗だくでも)、本当に幸運だった…!
おまけ:おみやげスコーンも買ったよ
閉店の札がかかったあとも、ひっきりなしにお客さんが訪れていた大人気のハムステッドティールーム。「持ち帰りなら大丈夫です」という返事を盗み聞き、私も大喜びで追加のテイクアウトスコーンをお願いした。
控えめに三つだけ。
でもね、あとから知ったんだけど、どうやら冷凍ができるらしい。ああ、だったらあと30個くらい買いたかった…(冷凍庫がスコーンで埋まる)
美味しい食べ方の説明カード。なにもかも細やかで嬉しい。
クロテッドクリームと美味しいジャムを用意して、おうちティータイムも満喫するぞー!
願わくば来年も、三越英国展に来てくれますように!秋の伊勢丹英国展も出店してくれますように!(もう一度チャンスがあるかも…?)
何より仙台のお店で、美しいインテリアとともにティータイムしてみたい…!
ますます目が離せないハムステッドティールームなのです。
▽ぜひチェックしてみてね▽
ちなみに…ハムステッドティールーム以外でもすてきな収穫がいっぱいだったので、また次の記事で紹介します!
▽三越英国展は第3話へ続く▽
Sweet+++ tea time
ayako
こちらもどうぞ
▽三越英国展の訪問記その1▽
▽三越英国展の訪問記その3▽
▽初めてのTWGに感激した話▽