いくつかお気に入りの料理本があるけれど、中でも去年出会ったウー・ウェンさんの一冊は革命的だった……!
いちばん大事なのは、無理をせずに、「作り続けられる」ことです。だから家庭料理は難しく考えずに、ご飯、肉と野菜炒めのような簡単なおかず1品、おいしいスープ。こうした3品程度の献立で十分じゃない? というのが私の考えです。
これならできそう。
産後から一年半ほど宅食サービス(週3食分)を利用していた私は、完全自炊に戻すタイミングに悩んでいた。
宅食の作り置きおかずも悪くはないのだけど、やっぱり簡単シンプルでいいから出来立てのごはんが食べたい…!あとやっぱり自分の料理が好きすぎる…!
とはいえ平日夕方に何品も作れるかなぁ…と悩んでいたところ、去年の春、この本に出会ったのです。
家庭料理は素朴だからこそおいしい
プロの料理を家庭で作るのは不可能だし、家庭料理は素朴だからこそ美味しいのです。
当たり前のことなのに、目の覚める思い。
家庭料理は旬の素材を使い、油も塩分も最小限にして、家族の健康を第一に考えて作るもの。「毎日食べても飽きない」「シンプルでしみじみおいしい」「後味がいい」料理を作りましょう。
本の構成はシンプルで、10品の作り方が丁寧に説明されている。ただのレシピブックではなく(巻末にレシピもまとまっている)、お料理作りの手順やコツ、素材との付き合い方、散らからないキッチンの使い方、お魚をどうやって手軽にいただくか、いろんな話が文章で語られている贅沢な一冊。
レシピ単品より、ずっと応用が効いて料理が得意になれる。まさにウー・ウェンさんの「大事な料理の話」の本なのです。
日々繰り返し作っているウー・ウェンさんの料理たち
この本で紹介されている10品。我が家に馴染むアレンジを加えつつ、本当に繰り返し作っている!
鶏肉の唐揚げ
ウー・ウェンさんの本に出会って、苦手意識のあった揚げ物のハードルが一気に下がった。
揚げ物は気軽に作れる料理です。揚げ物はめんどうと思う人が多いけれど、私はなんでもカップ1杯(約200ミリリットル)の油で揚げてしまいます。唐揚げでも春巻きでも、カップ一杯の油があれば十分です。
たっぷりの油を注がなくても、揚げ焼きレベルの量でサクッと揚げ物を作れるようになった。油が少ないと手軽だし、後片付けもラクになる。
カップ1杯程度なら、使ったあとの油を炒め物などにせっせと使って、使い切れます。
揚げ油を保存しておく容器も不要だし、残った油は翌日の料理にちょろっと使っておしまいです。革命的!
揚げ物が失敗しない細かなコツも丁寧に書かれていて、調子に乗った私は毎日揚げ物ばかり作っていた(単純である!)
毎日作る簡単春巻き
春巻きという私的「超面倒そうでお店でしか食べられないもの」を毎日作る……?
春巻きの皮も買ったことがないし作ろうと思ったことも一度もなかったが、この本を読んでいるともう矢も盾もたまらず巻きたくなる。
エビを巻いた日。
野菜単体が多い。アスパラとにんじんは一番よく揚げる。新生姜も美味しかった!
春巻きがこんなにも手軽で野菜を美味しく食べられる調理方法だなんて。新しい世界が広がった!
鶏団子と野菜の煮物
まあこれがめちゃくちゃ美味しい。簡単なのに。この日は春キャベツと煮た。
菜の花と煮た日。
毎回、旬の野菜と組み合わせて気軽に作れる。鶏ひき肉と仲良くなれた!
鶏の塩焼き
めちゃくちゃシンプルに鶏肉をいただく方法が、丁寧に解説されている。この本を読んでから、塩麹を使った料理がすっかり馴染んだ。
我が家ではネギと合わせて、一口大の鶏もも肉を焼くスタイルで定着した。塩麹につける時間も30分くらいで…(小声)
焼鳥という感じで本当に美味しい!
切り身魚で作る蒸し物
魚も食べなくちゃ、と頭では分かっていても、スーパーでなかなか魚に手が伸びない人は多いと思います。それにはきっと理由があって、どうやって食べたらいいかわからない、あるいは、魚をいまひとつおいしく調理できないから。
本当にそう。ウー・ウェンさんはそんな魚の画期的調理法を教えてくれた。
いろんなお魚を電鍋で蒸して楽しんでいる!
お茶代わりのスープ
レタスと桜海老のスープ、長ネギと卵の塩味スープ、トマトと長いものスープ。いろいろ作ってみた!
レタスを丸ごと入れるっていいなぁと、お味噌汁にも応用している。サラダとか生で食べるより断然スープ派になった。発見が嬉しい。
野菜料理もいろいろ
野菜一種類の炒め物に、野菜入り卵焼き、具が2つのシンプル鍋。
世の中にレシピは溢れているけれど、本当に毎日作れて毎日食べたくなるのはこういうもの!
素朴で当たり前のようで、でも作り方やコツを教わる機会はない、ヘルシーで美味しいおうちごはんが色々身に付く一冊だった。
もっとシンプルにごはん作りを楽しみたい
2024年も、たくさん作りたい。
Sweet+++ tea time
ayako
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