レトロ可愛い小湊鉄道の普通列車と、憧れの里山トロッコに乗った話

今回の夏旅の主目的、生まれて初めて小湊鉄道に乗った話を書いてみたい。

途中で乗り換えて、憧れの里山トロッコの展望車にも乗った。夢の鉄道旅だった!

五井駅から小湊鉄道のレトロ可愛い普通列車(キハ213)に乗った

久々の切符に感動すらする。

(小湊鉄道はSuicaやPASMOは使えない)

素朴な券売機で、五井駅から養老渓谷駅までの乗車券を買い、エレベーターのないホームを降りてきた。

ホームのベンチの哀愁よ。褪せた感じも寄せ植えの花々も二つのベンチを背中合わせで紐でくくり付けてあるのも、佇まいのすべてに愛すべき何かが詰まっていた。

上総牛久駅行きのキハ213

五井駅発、上総牛久駅行きの列車。

これに乗って、上総牛久駅で里山トロッコに乗り換え、目的地の養老渓谷駅へと向かうコース。ちなみに「クハ」というのはディーゼルエンジンで動く普通列車のことらしい(私も詳しくは知らない)

連結部分

5歳長男に撮るよう言われた連結部分(もはやなんのブログ)

いざ乗車〜!

エアコンないのに涼しい

飴色の座席がかわいい、昔懐かしな車内に心踊る…!お盆だけどめちゃくちゃ空いていた。

そして気づいたのだが、まさかの冷房がないのである。頭上で全力の扇風機が回っていた。

でもなぜだろう。窓も開け放たれていて、列車が走り出せば風がどんどん抜けていくので、不思議と涼しかった(台風が近づいていた日で気温が低めだったせいもある)

車内にはチーバくんの真っ赤なうちわがたくさん置いてあった。

車窓は絵画のようにそこにあった。一つ一つの色彩が、古い列車の歪な揺れとともに優しく溶けてゆく。

繰り返す日常にちょっとくすんでいた視界が、冷たい水で洗われ、柔らかい布で磨かれたよう。いつもと違う景色、感じたことのない夏の風に、ただただ癒される。

旅をして、ちょっと磨き直された瞳で、私たちはまた戻る日常の輝きを再発見するのだろう。

美しい駅名

海士有木(あまありき)、光風台(こうふうだい)、馬立(うまたて)、高滝(たかたき)、里見(さとみ)、月崎(つきざき)……

小湊鉄道の駅名は、ちょっと挙げただけでも、物語が生まれそうな美しさにうっとりしてしまう。

景色を見ながらうちわで扇ぎ、駅の看板一つ一つに新しく驚き、光と風の中で何も考えない、あっという間の35分だった。

上総牛久駅で、憧れの里山トロッコに乗って養老渓谷へ

上総牛久駅で列車を降りると、かっこよすぎるレトロな機関車「DB4型」が迎えてくれる。

この機関車が4つの客車を引いて走ってくれるのだ。

広角カメラを持っていなかったので(今回の旅も愛するGRⅢxのみ)全景の写真がないんですが、「里山トロッコ」と検索すれば菜の花畑の間を走るめちゃくちゃ素敵な写真や動画がいっぱい出てくるので見てみてほしい。

窓のない展望車へ

天井もガラス張り

せっかくなので、窓のない展望車のチケットを予約していた。ちなみにチケットはサイトでの購入は前日までだけど、現地では普通に買える感じだった(空いていれば。そしてめちゃくちゃ空いていた)

開放感がたまらない。トトロに出会えそうな世界がずっと続く。ちなみに結構ゆっくり走る。

田んぼの緑色が柔らかく光っていた。だんだんと雲行きが怪しくなり……

窓あり車両へ移動

空も一気に暗くなり、激しめの雨が降ってきた。空いていたこともあり、乗務員さんが窓あり車両へと案内してくださった。

そして受けた衝撃。

冷房がある。

久々に再会したエアコン is 神(ちゃんと列車の雰囲気を損ねないよう小湊鉄道カラーになっていた)

今まで涼しいと思っていたのは全て勘違いだったことを思い知る。現代の技術は最高でしかない。

旅の必需品=おやつ

里山トロッコで、里山トロッコのクッキー缶を食べる。ここで一つ役立つことを書きたいんですが、子連れで里山トロッコに乗る場合、おやつは必須である(暇なので)

トロッコは当然ながら普通列車よりゆっくりなので、上総牛久駅から養老渓谷駅まで1時間かかる。持ってきたゼリーとこのクッキーに助けられた!特に1歳!(帰りは飲み物とおやつをたっぷり買い込んでから乗った)

養老渓谷駅で、雨の里山トロッコに別れを告げる

曇り空の下、雨に煙る機関車もまたムードがあって素敵だった。

正直、温泉に入らずご馳走を食べずとも、もう大満足だった。行きの移動時間だけで十分に満たされてしまうのが、鉄道旅の最高たる所以というもの……

兄弟二人とも名残惜しそうにトロッコに手を振っていた。まあ、二日後にも約2時間乗るんだけどね!

初めての養老渓谷駅へ

そんなこんなで到着した目的地。駅舎を、ご覧ください。

かわいすぎて震える。

淡いオレンジ色の瓦屋根、趣のある木造駅舎、白いベンチも、カラフルな花々も、全てが愛おしい雨上がりの風景だった。

養老渓谷へは長男が0歳の頃にも来たことがあったのだけれど、その時は車旅行だったので、小湊鉄道もかわいい駅舎も全てが初めてだった!

電車好き男子たちによって、新たな景色が広がるここ数年。

このあとは旅館へ。4年前にも泊まった大好きな宿について、次回は書きたい!

▽養老渓谷旅行記、第3話へ続く▽

sweeteatime.hatenablog.com

Sweet+++ tea time
ayako

今日のおすすめ

里山トロッコの絵本

図書館で借りたことはあったんだけど、帰ってから買ってみたら旅を思い出せてとても楽しい絵本時間になった。

出発前に予習で読んでいってもきっと楽しい。

愛用カメラ

今回の旅も(というかブログ写真は基本全て)このGRⅢxで撮りました。

こちらもどうぞ

▽養老渓谷旅行の第1話▽

sweeteatime.hatenablog.com

▽去年の夏旅行▽

sweeteatime.hatenablog.com

▽サフィール踊り子の個室旅▽

sweeteatime.hatenablog.com