美味しさにはシチュエーションがある。粟又の滝と山猫の蜂蜜ソフト

8月半ばの養老渓谷旅行、2日目の午後は、粟又の滝(あわまたのたき)という観光地に行った。

ひとことで言うと

「滝を見てソフトクリームを食べた」

というだけの日記である。しかしせっかく大好きなカメラGRⅢxで写真も撮ったので、訪問記を綴ってみたい。

お盆の粟又の滝は、神秘的なハグロトンボが飛び交っていた

粟又の滝までのタクシーを受付でお願いしたところ、なんと旅館の方が送ってくださった(そして帰りも迎えに来てくださった)。大好きな旅館もちの木、あらためて感謝しかない。

ここで一歳次男は昼寝に入った(なお旅館に戻るまでずっと寝ていた)

車で入り口につけていただいた後は、12キロのかたまりを胸に、ひたすら長い階段を降りて滝へと向かう(ベビーカーでは無理なので抱っこ紐を忘れずに!)

粟又の滝へ到着

階段を降り、川沿いの遊歩道を歩くとすぐに迫力に満ちた滝が現れる。

5歳長男は初めて見る滝だった。川の生き物に夢中だった。35歳の私もここで、生まれて初めてを更新した。真っ黒いトンボがたくさん飛びかっていたのだ。

正確には、完全に真っ黒のもいれば、お腹の部分だけがエメラルドグリーンに光っているものもいて、その眩しいコントラストが深い緑に覆われた川面で蝶のようにひらひらと舞っているのは、どこまでも幻想的で神秘的ですらあった。

「羽黒蜻蛉(ハグロトンボ)」と言うらしい。

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オスは体色がエメラルドグリーンで、メスは全身真っ黒だそう。

ちょっと検索したらお盆の頃に森の中に現れる縁起のいいトンボだと書いてあって、遭遇したのがとても誇らしい気持ちになる(単純!)

滝の周りはちょっとした池のように水面が広がっていて、浮き輪で泳いでいる人も。ただ、滝壺のあたりは水深が深く、水難事故が多いところだそう。

(2023年9月現在は、先日の台風13号の影響で粟又の滝も立ち入り禁止となってしまいました)

癒しの帰り道

ゆったりとした川沿いの遊歩道を、もときた階段へ向かって歩く。暑い一日だったけど、この空間は心なしか涼しく、黒とエメラルドグリーンという美しい配色の羽黒トンボが無数に舞い、癒ししかない散歩道だった。

階段を見上げる景色もまた癒し。

ただしそれは登る前の感想である。

登り切って車道に出た頃、夏休み家に籠り切っていた運動不足35歳(私)の呼吸は超絶荒く、タフではあるものの12キロの重し(睡眠中につきさらに重い)を抱えた夫の目はあまりに虚だった。

こんなとき人を救うのは、達成感でも夏の思い出でもなく…

「冷房と甘味」一択である。

「山里のジェラテリア 山猫」で蜂蜜ソフトクリームをいただく

粟又の滝観光と山猫のジェラートは完全にセットである。なぜなら長い階段を登り切るとこのアイスクリーム屋さんが目の前に現れるという凄まじいタッグの組み様なのだ。

山猫茶屋の方で蜂蜜ソフトクリームの食券を買ったところ、冷房のある中の席は食事を注文した人専用だったようで、向かいのジェラテリアの方へ移動しソフトクリームを受け取って2階席へ。

疲れた体にこっくりと濃厚な甘さのソフトクリーム。

蜂の巣が添えられていて、いつだったか前に義実家で蜂の巣入りの蜂蜜を食べたことがあってとびきり美味しかったのを覚えていたので、嬉しかった。

美味しさには、シチュエーションがある。汗だくで階段を上り切った後の、冷たい部屋と窓辺の緑、ソフトクリームと一緒に食べる蜂の巣つき蜂蜜、最高でしかない。

三人で交互に食べていたら、二つのソフトクリームはあっという間に消えてしまった。ジェラートが有名だと知らなかったので、次回はジェラートをいただきたい。

まずはふるさと納税の返礼品で味わう予定!

滝も楽しかったです。ほんとです。

次回で長々と書いた養老渓谷旅日記もおしまい!

▽養老渓谷旅行記、第6話へ続く▽

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Sweet+++ tea time
ayako

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山猫のアイス(ふるさと納税)

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