「いかに食事をおしゃれに見せるか」という重要課題については、これまでも演出方法や写真撮影のコツを熱く語ってきた。
今日は「料理しなくてもひとりごはんは最高である」をモットーに、「ひとりごはんを簡単におしゃれに楽しむ3つのコツ」をご紹介したい。
「ぼっち飯」が寂しいとか誰が決めたの?
ひとりごはんのことを、学生の間では「ぼっち飯」とかいうらしい。ちょっと調べてみたら、「ぼっち飯」の月間検索数は1,600!一ヶ月に平均して1600回「ぼっち飯」を検索している人がいるということである。
さっそく私も「ぼっち飯」を検索してみたら、なんか「つらい」「寂しい」「哀れに見える」とかそんな言葉が次々とでてくるではないか…
大学時代から結婚後も続く私の「ぼっち飯」歴
さて、そんな私は大学生の頃どうだった?と振り返ってみると、その頃は「ぼっち飯」なんて言葉がなかった気がするが、思えばお昼はいつもひとりでしたね。
「ぼっち飯」の基礎を固めた大学4年間
食堂には二大お気に入りメニューがあり、春夏秋は「釜玉うどん」、冬になると「キムチ雑炊」をひたすら食べ続けてた記憶がある。思えば私は大学1、2年生のためのキャンパスで4年間過ごしていたため(注:留年していたのではなくくそこに進学した学部があった)、入学したての若く賑やかなサークルグループが占拠する食堂で、堂々と「ぼっち飯」してました。この4年間は私が「ぼっち飯」の基礎を固めることになった貴重な期間でしたね。
「ぼっち飯」応用と「ひとりごはん」デビューの会社生活
「ランチ誘われるの面倒くさいな〜」
これはOLの本音である。(みなさん本当はそうですよね?)
私はもちろん、自分の席で食べてました。「数十分でも会社の空気から脱したい!」という場合には、自作の弁当を持って外出する。もちろんひとり。
日比谷公園のベンチで立派な「ぼっち飯」である。桜の花見客がわんさか押し寄せている日も、ひとりで石に座って花見をした。
このころ一人暮らしも開始し、夜の「ひとりごはん」もスタートした。
二人暮らし後も「ひとりごはん」を極める上級コース
結婚してからは夜ご飯は夫と食べることが多いが、昼はもちろん「ひとりごはん」である。他人の目がないから「ぼっち飯」とは言わないのかもしれないけど、「気楽」「簡単」「料理しない」の三拍子で「ひとりごはん」をおしゃれに楽しむコツをつかむに至った。
最高の「ひとりごはん」をおしゃれに楽しむコツ
さ、ここで私が「ひとりごはん」のレシピを公開するかと思ったら(そんな人はいないだろうが)大間違いである。
料理しないでいかに「丁寧な暮らし」っぽく見せるか?
誰からも求められていないこの尊い課題を追求する私の「ひとりごはん」写真を披露しよう。
「朝はフルーツの盛り合わせで美容にも最高♡」風のひとり朝ごはん
スーパーで購入した「果物の詰め合わせパック」をケースから出しただけである。ケースのまま爪楊枝で食べてると哀れに感じる可能性があるアイテムも、おしゃれ皿に置くだけでここまで「丁寧な暮らし」指数がアップするという驚きの一枚。
「お魚メインのヘルシーお昼ご飯です♡」風のひとり昼ご飯
さて、おわかりであろう。スーパーで買ってきたカツオのお刺身をパックから出してお皿に載せただけである。お刺身って、料理しなくていいのに「ごちそう」ですからね。そして冷凍ご飯を解凍してメカブを載せている。パックやサトウのご飯の入れ物のままモソモソと食べるのとは心理的喜びはかなり違うのでは?
「手作りのお菓子で3時のおやつです♡」風のひとりおやつ
もちろん、手作りのお菓子ではない。お土産などでもらったお菓子やコンビニスイーツも袋からだしておさらに載せれば、カフェで出された焼き菓子さながら。袋から出してパソコン見ながらぱくっと食べられるのとは、お菓子にとっても運命別れるくらいの差があるだろう。
あなたの「ひとりごはん」が輝き出すたった三つのコツ
では最後にこれさえ守れば「侘しいひとりごはん」もたちまち「おしゃれで丁寧な暮らし」に変わってしまう魔法の3原則をまとめておこう。
- スーパーやコンビニで買った惣菜も、ケースから出してお皿に載せる
- 一輪でいいので花を飾っておく(カーネーションは持ちがいいのでオススメ)
- ランチョンマットを敷く
まとめ
「包丁もまな板も出さずに丁寧なごはんトークなんてインチキめ」と思ったかもしれない。でも、そんなあなたも、料理が面倒な日はあるだろう。
「家族のために毎日作ってるから、ひとりのときはラクしたい」「仕事から帰ってきて料理する気にはなれないけどひとりで外食も寂しい」そんな声もあろうだろう。
自分の暮らしは、自分でつくろう
”オーガニックな材料”やめくるめく料理スキル、まして"理想の配偶者・家族"なんて、楽しい暮らしの本質じゃないのだ。簡単なのに心まで潤う「ひとりごはん」で、今日を満喫しよう。
みどりくん、ありがとう。
深刻に悩んだり落ち込んだりするのがバカらしくなる、独特の間抜けさと愛嬌が自慢の、我が家の謎の置物である。
Sweet+++ tea time
ayako
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