この春、我が家には革命が起きた。
とうとう子ども二人とも幼稚園に通うようになったのである。
といっても2歳次男はプレ幼稚園なので、週に数回だけ、送り迎えの時間を考えると正味2時間もないだろう。
されど夢の2時間弱。大人だけで食事ができる!
スピード争う競技のような怒涛の外食に慣れきった6年間、もうどうしたら良いかソワソワしつつ迎えたゴールデンウィークの平日休み。夫と久々すぎるカフェを求めて繰り出した散歩記録である。
清澄白河のカフェ「佐渡保存」で塩結びモーニング
朝からやっているカフェということで安直にブルーボトルコーヒーに向かったところ20分待ち!まあ天気もいいし涼しいし、ゆったり外のベンチで待とうか……という流れは我々には許されない。
時間がないのである。
お迎えのタイムリミットは刻一刻と近づいてきている。焦りすぎて訳がわからないまま終了する可能性すらある(前日の話)
必死で周辺のGoogleマップをリサーチしたところ、夫が素敵なカフェを見つけてくれた。
佐渡保存。漢字4文字の店名も美しく、この看板の佇まいだけでもめちゃくちゃセンスが溢れている…!
最高でしかない雰囲気。
お店の中も素朴でどこか懐かしい可愛さで溢れていて、私の好みど真ん中である。こんな空間に来るのも久々すぎて、しかも夫婦で来るなんて夢のまた夢という怒涛な日々だったので、感動がすごい。
「佐渡島の朝むすび」モーニング
かわいすぎる朝食セット。夫は番茶オレのアイス、私はホットをお願いした。
喜びが凄すぎて泣きそう。
美しい小皿がお盆に丁寧に並べられている。箸置きもそれぞれに違ってかわいい。塩が効いたおにぎりは程よく熱々で優しく握ってあり、やわらかな白米のかたまりが口の中でほどけた瞬間、ああこれは紛れもない幸福だと恍惚としてしまう。
佐渡島の食材を使ったお料理たち。
本棚に置いてあった写真集『佐渡 しなしな 歩き』をめくりながらゆっくりと味わう。フィルム写真にあふれる褪せたような光、穏やかな空気、静かな時間、まるで本当に旅行しているかなような錯覚まで……しかしそれは、紛れもない錯覚であることを忘れてはならない。
時間がないのである。
お迎え時間までにまだまだこの素敵カフェを堪能したい!ということで食い意地の貼った我々はデザートセットへと進む。
佐渡番茶白玉あんみつ
え……想像を超えて素敵……
あたたかい番茶もセットで注文したのだけれど、とにかくすべてが美しい。ガラスの器もスプーンもラタンのコースターも可愛さの密度が高すぎて……
盛り付けも丁寧で心震える。黒蜜的なシロップをかけたところ。これから一口目という至福の瞬間である。
一般にあんみつというのはレベルの差が凄まじく、注文時はテンションMAXなのになんか途中から飽きてくるケースが非常に多い(完全なる私調べ)
しかしこちらのあんみつ、最初から最後まで哀しいほどに美味しい。飽きるという概念が失われている。食べ終わるのが惜しくてなんならもう一度注文したいくらい舌が喜んでいた。
夫とシェアしなくて本当に良かった!
結婚11年目のカフェデート、率直な感想である。
一人一セットの鉄則。シェアしていたら白玉の取り合いであんみつを堪能できなかったことは間違いない。
食べ終わっても美しい器たち。最高の時間だった!
佐渡保存、また来ます
ジャムなど瓶詰めの保存食もたくさん並んでいて、モーニングはもちろん、お買い物にもまた来たい!
最高の時間をありがとうございました。
おまけの街歩き
お店を出た瞬間の風景。室外機がたくさん並んでいて、長男が2〜3歳の頃、室外機が大好きだったなぁ〜と懐かしく思い出した(次男は今のところ興味なさそう)
そんな長男も来月には6歳。
時の流れが愛おしい。どの瞬間もかけがえのない宝物だけど、とはいえあの頃に戻りたいなぁと思うことは不思議となく、あっけらかんと今を愛して過ごせている、そんな日々がありがたい。
レトロ可愛い下町風景と、新緑の大横川。
このあと焼肉弁当を買ってからお迎えに向かった底なし胃袋の我々である。
おしまい!
Sweet+++ tea time
ayako
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