ココアとクルミのパウンドケーキを焼いた、バレンタイン日記2024

バレンタインデー、皆さんいかがでしたでしょう?

2024年は、夫と出会って11回目のバレンタインデー。

ちなみに完全に忘れていた。

いや、これが全く不思議なことで、近づいていることは全然ちゃんとわかっていたのだ。

ショッピングモールのチョコ売り場を通っては「あ、もうそんな季節だね〜かわいい缶のやつ買わなきゃ」と毎回興奮していたし、SNSで流れてくるバレンタインにまつわる投稿も、うんうんと微笑ましく眺めていた。

なんなら手帳のやりたいことリスト100に「バレンタインにチョコレートケーキを作る」を挙げていたし、レシピも決まっていたくらい。

しかし「そんな季節ではあるがまだまだ先の話」という認識である。おりしも子ども達が風邪で幼稚園も連日休み、例外なく私にもうつり、三人ボ〜っと家で過ごしていた。

「ママ、今日何日?」

カレンダー好きの長男は毎日尋ねてくる。

「14日だよ」

言ってみておや、と思った。おや、14日って。え? ああ、まだ1月か(そんなわけない)

時の流れが早すぎる。

缶目当てで買ったココアと目が合う2月14日昼下がり

キッチンの片隅、缶がありすぎてよくわからないと思うんですが、これである。

めちゃくちゃ可愛いバンホーテンの猫モチーフ。ただし私はココアを飲まない。チョコレートやココアといった味が苦手なのだ。

しかしこの缶に入ったココアを買わないという選択をするには、強靭な意志と固い財布の紐、猫への無関心が必要だ。そして私はいずれも持ち合わせていなかった。

上から見ても可愛すぎる

まどろっこしい言い方をしているが要するに、去年あたり私は浮かれて無計画にこの缶入りココアを買い、完全に持て余していた。

ココアのパウンドケーキを焼く時が来た

本日がバレンタインデーだと気づいた瞬間とりあえず部屋に出しておいた無塩バター100g。よくやった私。

子ども二人が同時に昼寝するという、風邪でなければありえない展開をチャンスとばかりにキッチンに立つ。

特別な材料を揃える時間はない。買いに行く時間はもっとない。家にある物で、バレンタインらしきお菓子を焼こう。あたかも今日がその日だとわかっていたかのように…!

心だけは込めようとお菓子の本も出してきて、卵もちゃんと室温に戻してからちょっとずつ足して混ぜた。

いつもより全然丁寧に作っているのに、なぜか今日に限って分離する。どんなに粉類を足そうと分離が止まらない。不吉でしかない。

そんな時こそ湯煎なのだ

不調和が起きたときは、あたためる。これはもう人間も生地も同じである。風呂に入ればだいたいうまくいく。お茶かスープを飲もう。調子が上向きになる。

などと達観したように書いているが、現実は焦って検索に助けを求め、40度くらいのお湯を沸かし湯煎しながら必死で混ぜた私です。

無事になめらかになったところに、粉類をふるってさっくり混ぜ、

余っていた胡桃もたっぷり混ぜ、

いつもの型に入れたらおしまい!

愛するオーブンへ

生きるということは無数の待ち時間と付き合っていくこと。そんななかで、オーブンでお菓子を焼いている間のこの待ち時間ほど、幸福なものはないだろう!

焼けました

ああステキ。最高の趣味だわ。えらいね私!ぜったい美味しいね!明日の朝が楽しみすぎるッ!

お菓子作りの最大の利点は、自己肯定感がいちいち最高にぶち上がってくれることである。

ココアと胡桃のパウンドケーキで至福のおうちティータイム

翌朝、粉糖をふってちょっとおめかし。

ああ、美しい…!まるでほのかに雪を纏ったアルプスの山のよう!

このケーキに似合うケーキ皿やティーポットなどをいそいそとテーブルに並べる。

ケーキとケーキを作った自分への賛美も高まるばかり。なお、言うまでもなくパウンドケーキはお菓子作りの中で最も簡単なケーキである。

大好きなハーブティーと

カーミエンのフローラルベリー。

前にも紹介したけれど、ルイボスティーベースの大好きなハーブティー。

焦茶の縁取りがあるお皿の、このケーキとの相性と言ったら!

2日目は生クリームを添えて

宝物のヴィンテージのケーキ皿で。

まるで貴族のティーパーティーのようではないですか?

おっと失礼、現実が写ってしまったようだ。夢の世界に戻ろう。

3日目はイチゴと一緒に

愛するポーランドのヴィンテージ、ヴウォツワヴェク陶器でティータイム。

パウンドケーキは3日目あたりが一番味が馴染んできて、美味しい頃合いではないでしょうか?

はぁ…かわいい…!

宝物のラトビアのティーカップもこの朝は特別に出してきた。

まとめ

そんなこんなで、バレンタイン日記2024は無事に幕を下ろした。

ケーキとお皿と自分。

何も考えずにウキウキと書いた結果、狂気の日記となった。贈る相手である夫の存在感の希薄さよ。

いや、もちろん喜んでいましたよ。豚バラ肉のかたまりを食卓に出した時の100分の1くらいの感じで。

いつだって、私の、私による、私のためのお菓子作りである。

Sweet+++ tea time
ayako

今日のおすすめ

▽こびりつかないパウンド型▽

スルッと抜けるのでオーブンシートとか敷かなくていい。お気に入りすぎて二つ持っている。

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