お掃除ロボットミニマルと、一年暮らしてみた感想を綴っておく

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我が家にはお掃除ロボットがいる。ルンバより一回り小さくて小回りの効く、日立の「ミニマル」である。

さてこのお掃除ロボット、どれくらい便利かというと、死ぬほど便利である。というかそう思い込むしかない。なんといっても6万円以上したのである。私の雑な掃除機かけよりはるかに綺麗になるし、腰痛にもならない。なんといっても可愛い。小さな円盤がくるくると回って一生懸命掃除をする姿に何度癒されたであろう。

・・・そう、私はしょっちゅうミニマルを眺めている。

ご存知、こういったお掃除ロボットは共働きの忙しい家庭などで重宝されるものであろう。だが私は家で仕事をしている。3部屋あるので、自分のいない部屋にミニマルを走らせているのだが、それをこっそり見るのがとても楽しい。

「え、自分でかければよくない?」

そんな疑問を1秒たりとも抱いてはいけない。なんといっても6万円以上したのである。

休日は夫婦二人で見守る。夫は平日見れない分、一年近く経った今も初々しい視線をミニマルに送っている。

「え、その時間無駄じゃない?」

そんな疑問は即座に捨てていただきたい。

ところでこうしたお掃除ロボットが向いているのは、広々として段差の少ないかっこいい部屋でシンプルライフを展開している人である。ちなみに私たちのマンションは小部屋が3つに段差が多くごちゃっとしたスペースが無数にあるが、それがなんであろう?

ミニマルが走る前、私たちは奔走する。ミニマルが苦手なコンセント周りのコード類を全て片付け、床に落ちている謎のものをテーブルに載せる。そして一部屋一部屋、玄関やトイレなど段差や障壁があるところすべて、ミニマルを抱っこして置きにいくのである。エラー音が鳴ると、「どうしたのどうしたの」と泣いた我が子を迎えに行く親のごとく駆けつける。

「え、時間節約できてなくない?」

そんな疑問は一切心によぎらせてはならない。

さて、最も盲点なのはミニマル自身も掃除を必要とするという点である。髪の毛やホコリなど無数のゴミを絡まらせたミニマルのお腹(裏側)は、定期的にきれいにしてやらなければならない。完全に巻き付いた髪の毛を小さなハサミで切り、一つ一つブラシを外してウェットティッシュで磨き、ときには水洗いをして陰干しする。

先日もミニマルのお腹掃除のため、夫婦二人、顔を赤くして大奮闘していた。手芸用の小さなハサミにピンセット、あらゆる道具を出し、部品を取り出し、ゴミや汚れを取り除いていく。いったい何十分格闘したであろう。すっきり新品の頃の面影を取り戻したミニマルに、ふたりで歓喜の声を上げた。

「その間にクイックルワイパーかけちゃえばよくない?」

などと1mmでも思ってはならない。それは禁句である。

*・*・*

 

「浪人してよかった」「会社辞めて良かった」「あの恋愛も必要だった」「家買ってよかった」

みんなそれぞれ、人生で肯定しなきゃいけない案件を抱えて日々生きている。それは自信を持って前に一歩進むため、必要不可欠な儀式のようなものである。誰にだってそんな瞬間がある。そんな物事がある。だからこそ、ちょっと強がった一言一言に目くじら立てずに優しく見守ってあげたい、それが大人の余裕ですよね。

*・*・*

 

「お掃除ロボット買ってよかった?」

もしそんなふうに聞かれたら、そりゃあ偽りなく激しく被せ気味に「イエス」と答える私である。

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我が家では、ミニマルは女の子という設定で愛されています。

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Sweet+++ tea time
ayako

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