「残り物には福がある」ということわざがある。
人が取り残した物の中には、思いがけず良いものがあるということ
だが現実を見よ、人々に荒らされた後のセール会場には残念なものしかないし、いくら同じ確率だと説明されてもくじ引きの最後はテンション上がらない。ああ、残り物は、所詮残り物でしかないのだ…
離乳食に、一時期パン粥を作っていた。
食パンの耳以外の部分をちぎって牛乳に漬けて煮たものを、「パン粥」というらしい。これが赤ちゃんに大好評だと友達が言うので、さっそく真似してみた。
果たして偏食王子は当然食べなかった。しばらく奮闘していたがあまりにもそっけなく口を閉ざし手で振り払った。その結果、冷蔵庫にはパンの耳やら切れ端が大量に詰まったビニール袋が誕生した。まるで動物の餌である。
そういえば、幼いころ、母と水鳥公園に行くときにこんなパンの切れ端を持って行ったなぁ。懐かしい。だが懐かしんでいる間にも刻一刻と時は過ぎ、パンは乾燥してゆく。近所に水鳥公園はなく、このパンの残りを食べるのは白鳥でもアヒルでもなく私である。
しかし落ち込むには早い。今こそかの有名なことわざを思い起こそう。
「残り物には福がある」
パン粥の残りで、自分にフレンチトーストを作ったよ
「残り物に福…」
もはや執念である。ブツブツ唱えながら、パン粥のために取り残された食パンの切れ端たちを、卵と牛乳に浸す。
王子は今日もごきげんに赤ちゃんせんべいを齧っている。
いいんだ、君に罪はないさ…
卵と牛乳に浸した後、バターでこんがりと焼く。
見た目は明らかにイマイチだが、こんなときこそあのことわざを思い出そう。「可愛いお皿は七難隠す」これ、テストに出ます。
大好きなグリーンゲートのお皿に乗せる。
フレンチトーストが完成
かわいい。かわいいし美味しい。
これが王子のパン粥の残り物だなんて、冷蔵庫の中で二週間以上眠っていたなんて、誰も思うまい。
普段なら、フレンチトーストなんて面倒くさいから焼かないんですが、やっぱり手作りと出来たては格別…!(感動)
残り物に福を、全力でもたらした。すべては気合である。
いま、冷蔵庫にもう一袋あるので、さらなる福をもたらさなければならない。体重はいつ減るのだろう。
いろんな食パン日記
ピーナッツバターを塗ったり、
いろいろ載せたり(ハム・チーズ・バナナ・メープルシロップ)
表参道の有名パン屋さん「アンティーク」の餡食パンも食べてみた。
そんな感じの、最近の朝食日記でした!
オーガニックのパンケーキミックスを買ったから、それも焼きたいんだよねぇ…ブツブツ…
いつ痩せるの?
Sweet+++ tea time
ayako
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