香港朝食日記!乾物屋のかわいい猫と、蓮香居のワゴン式モーニング飲茶

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香港の朝は爽やかだった。

まっすぐに伸びる紅磡の道路は等間隔にヤシの木をしたがえ、生まれたての朝の光を集めている。

f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「ayakoさん、急ごう!」

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「はい!」

スタスタスタスタ…

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香港二日目の朝、私たちがこんなに急いで出かけている理由は…

モーニング飲茶

にあった。

 

旅先の朝食は一番の楽しみだよね

朝食好きの私、家でもたまにゴージャス(当社比)な朝食をつくったりするけど、一番ワクワクするのは旅先のモーニングである。

香港のガイドブックで見ちゃったのだ!

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モーニング飲茶の存在を!

早朝3時から営業してるって張り切りすぎでは?

朝から外で飲茶を食べるなんて、香港の人はなんて楽しい日々を送っているのだ。ぜひとも混ざりたい!行ってみたい!

f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「モーニング飲茶、どこに行こうか!?」

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「昨夜はオーダーシート式だったから、ワゴン式の飲茶店に行ってみたいよ」

 

ワゴン式飲茶への憧れ

香港飲茶にはオーダーシート式とワゴン式の2種類がある。

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ワゴン式は写真のとおり、出来立ての点心が入った蒸篭をワゴンに入れて店員さんが回ってくる。そして好きな点心をとって食べるという、いたってシンプルな流れである。

以前、林真理子さんのエッセイで香港のワゴン式飲茶の話を読み、いつか行ってみたいと憧れていた。次々と飲茶が売れて行く人気店でないとこの形式は取れず、限られた有名店・老舗飲茶店でないと体験できないらしい。

f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「それなら蓮香居(リンヒョンゴイ)に行こう!」

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「行こう!」

グルメリーダーの夫の提案で、中環にある老舗飲茶店「蓮香楼」の姉妹店、「蓮香居」に向かうことに決まった。

 

香港の朝をゆく

上環の地下鉄をでて少し歩くと、ぱっと視界が開けて海沿いに出た。にぎやかな高層ビルの街から、突然現れる青い海。

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香港の朝は、気持ちが良かった。

 

乾物ストリートと猫さん

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上環の駅から西にしばらく進むと面白い道に出た。

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とにかくどの店も同じような茶色いものを売っている。ガイドブックの地図を見ると、どうやら乾物ストリートらしい。

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f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「面白いねぇ」

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「買う人いるのかなぁ」

お店の人も暇そうである。

すると夫がいきなり叫んだ。

f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「ayakoさん、猫がいる!!」

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f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「ほ、ほんとだ…」

茶色い店の中に紛れ込む茶色い猫。

みなさん、気付いただろうか?私はまったく素通りするところであった。改めて夫の猫力の高さに驚く。日々の猫活の成果である。

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(今度はピントが合ったよ)

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「なんてかわいんだろう…」

f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「ふっくらしてるねぇ」

猫さんは自由。売り物の乾物の上を優雅に歩き、お気に入りのスペースに腰を下ろしリラックスしていた。

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黒猫もいた。

海を見て、猫さんに会い、最高の朝の香港散歩となった。

 

蓮香居でモーニング飲茶を体験したよ

さあ、いよいよ念願のモーニング飲茶!

蓮香居(リンヒョンゴイ)の扉を開け、古いビルの階段をのぼると、広いフロアにたくさんの丸テーブルが並べられ、みんな熱々の点心を食べていた。な、なんて幸せな光景なんだろう…

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f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「すごい…」

f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「早く食べたい…」

店員さんは席に案内してくれるわけじゃないので自分で空いている席を見つけるものらしい。

でもカメラをぶら下げた観光客丸出しの私たちは、ちゃんと案内してもらえました。ありがたや…

 

まずはお茶を注文します

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私はジャスミンティーを、夫は別のお茶を注文した。

お代わりは無料。ポットにお湯をたしてほしいときは、蓋を少しずらしておくのが店員さんへの合図らしい。お喋りを中断せずに意思表示ができるという、かなり合理的な注文&接客である。

 

ワゴンが全然回ってこない!

観光客なんて全然いないんですよ。地元のご年配の方オンリーの空間。

私たちは勝手がわからず、ずっと緊張してお茶を飲んでいた。ちなみに丸テーブルは相席で、みんな新聞を読んだりぼうっとしたり、おしゃべりに興じたり点心にハフハフしたりそれぞれである。

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「いつになったらワゴンは回ってくるんだろう…」

f:id:sweeteatime:20170322204501j:plain:w90「もうダメだ!お腹ペコペコだよ!どうしたらいいんだ…」

大きな体をしたグルメリーダーはエネルギー不足で弱気になった。

よくよく観察していると、みんなあちこち歩き回って、自分で蒸篭を手に入れ席まで運んでいるではないか…!?

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f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「よし!私、行ってくるよ!」

ayakoさんは立ち上がった。伝票片手に、フロア前方の人だかり目指してひたすら進む。食いしん坊の夫に飲茶を届けるために!

 

人気の点心は自分で取りに行こう

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蒸篭ひとつ、無事に手に入りました!

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「やり遂げたよ…!」

やたら自慢げに戻ってくる私。

人気の点心はワゴンが回ってくる前に、みんな自分で取りに行っちゃうようだ。ワゴンの周りをウロウロして観察した。みんな勝手に蒸篭のふたを開けては閉めている。お気に入りの点心が見つかると、店員さんに伝票を渡してスタンプを押してもらう。

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なぜかこの厚紙の伝票で熱々の蒸篭を包んで持つので、取りに行くたびに汚れていく。まあ、合理的といえばそうだけど…

こうしてお目当ての点心を手に入れるのだ。

 

ワゴンも回ってきて、楽しい飲茶時間になりました

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待っていたら、ちゃんとワゴンも巡ってきた。美味しそうな点心を見つけては、伝票にスタンプを押してもらいテーブルに並べる。

なんてなんて、楽しいんだろう…!

ちなみに味の感想は…

とっても美味しかった!

前日のミシュランの飲茶より、こちらの方が好みでした。日本人にも向いてる味付けなんじゃないかなぁ。(単に私たちの舌が庶民なだけか…)

f:id:sweeteatime:20170112201730j:plain:w100 「おいしいねぇ…」

f:id:sweeteatime:20170112201310j:plain:w90「幸せだよ…」

よかった、夫も点心にありつけて笑顔が戻りました。

それにしても、朝からみんなが熱々の点心を食べている風景は、見ているだけで幸せになる。

美味しく楽しく食事をする。すごくすごく、大事だね。

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次は骨董品が並ぶキャットストリートなど、香港のおしゃれ通りを散策するよ!

▽香港旅行記第5話へつづく▽

sweeteatime.hatenablog.com

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Sweet+++ tea time
ayako

 

こちらもどうぞ

▽香港旅行記第1話▽

sweeteatime.hatenablog.com

▽香港旅行記第2話▽

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▽香港旅行記第3話▽

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