先日、衝撃的に面白い映画を観てしまった。
阿部寛主演の「祈りの幕が下りる時」である。
上映中、「へ〜阿部寛が刑事役なんだ〜」と思った。それくらい何も知らずに観た。2時間後、滝の涙を流している女がいた。私である。
ストーリーが素晴らしすぎるのでぜひとも観て欲しいのだが、私がさらに感動したのはそのロケ地であった。日本橋、人形町、水天宮、浜町、隅田川、そこにかかる橋、明治座…すべてが馴染み深すぎる東京下町の風景ではないかッ!
いつも散歩しているところばかりが映し出されるのである。
夫と感激し、上映後は言うまでもなく検索魔と化した。そこで気づいたのである。「祈りの幕が下りる時」、これはシリーズものの最終編なのであった。
東野圭吾原作の加賀恭一郎という刑事シリーズで、8年前にドラマ化、6年前に映画化もされていた。今回の映画ですべての過去が回収され完結するのである!
何も知らなかった。
なぜいつも続編だと気付かずに観ているのか…
加賀恭一郎シリーズにどハマりする
今からでも遅くない…原作の小説全10巻はもちろん読破する予定で、上映後に本屋で買ってきた。これは第2巻の『眠りの森』である。
映像化もマスター
ここ二週間、我々は8年前のドラマ「新参者」の全10話を毎晩観た。(だからブログが更新されなかったわけではない…)映画「麒麟の翼」も観た。残りはスペシャルドラマ化された「赤い指」と「眠りの森」のみである。
(映画化を記念して、今月いっぱいTBSオンデマンドで無料公開されているのだ…)
そしてロケ地へ
そんなこんなで毎日加賀恭一郎の世界に浸っていると、愛すべき日本橋人形町、浜町が胸に去来するではないか。
ああ、なぜ私はこのブログに日本橋の日記を書いていなかったのだろう…
なぜしょっちゅう行く日本橋(三越前、人形町、浜町)のお散歩日記をブログに書いてなかったんだろう。
— ayako@Sweet tea time (@Sweettteatime) 2018年2月16日
三年前に撮った日本橋お散歩のiPhone写真を見つけた。写真撮るってやっぱりいいな… pic.twitter.com/fUrVA4Bj32
というわけで、改めてカメラを持ってロケ地巡りを兼ねたお散歩をしてきました。
歩いて新大橋を渡れば、もうそこは日本橋。
人形町お散歩日記(夕方編)である!
人形町といえばからくり櫓
ドラマ「新参者」にもしょっちゅう映っていた。いつも「謎のモニュメント」として通り過ぎていたこの櫓も、加賀恭一郎の世界を知った今、輝いて見えるではないか。
重盛の人形焼
「新参者」第1話で阿部寛が並んでいた人形焼の名店「重盛」。
景色の一部と化しいつも素通りしていた。並んでいるところなんて見たことがないが、この日はディズニーランドもびっくりの何十もの長蛇の列!
「祈りの幕が下りる時」上映に伴って湧き出したミーハーロケ地巡り民たちなのである。(みんな、考えることは同じだね…)
この日は三連休の真ん中、それもちょうど戌の日(妊婦さんが水天宮にお参りする日)に当たっていたらしく、人形町はいつも以上に大にぎわいだったのである。
刃物専門店うぶけや
「新参者」第3話「瀬戸物屋の嫁」に出てくる刃物屋さん。天保3年(1783年)創業という超老舗である。
私は日曜日のしまっている時間に行ってしまったのだが、現在も営業中である!
楽しい甘酒横丁
ドラマでもおなじみの甘酒横丁。
この通り沿いに小さなお店がたくさん並んでいて楽しいのです。私はなぜか甘酒横丁を通ると、雑貨屋さんでマトリョーシカのランチョンマットを買ってしまう…なぜか…(この日も買った)
ほうじ茶のお店「森乃園」
ここはロケ地でもなんでもない。
ほうじ茶ソフトを食べたかったのであるッ!
大正三年創業、自家焙煎ほうじ茶のお店「森乃園」はとにかく香りがいい。あたり一面にほうじ茶の香ばしい匂いが充満し、このほうじ茶ソフトクリームには長蛇の列ができていることも。
コーンの模様も可愛いなぁ。
最後の最後までアイスが詰まっていて、すごく幸せなソフトクリームである。味はいうまでもなく、めちゃくちゃ美味しい。また食べたい…
翌日、私はまたほうじ茶を買いに行ったんですが、それはお散歩日記第2編で書きたいと思う。
喫茶去 快生軒
ドラマの中でしょっちゅう出てきたクラシックな喫茶店。大正8年(1919年)にミルクホールとして生まれた歴史あるお店。
それにしても、明治大正時代に牛乳を飲むためのお店が存在したなんて面白い。
この日は日曜日で閉まってたんですが、土曜日のみ全面禁煙らしいので、そこを狙って訪問したい。
手ぬぐいのお店「ちどりや」
「新参者」のラストで、重要な役割を果たすお店。
手ぬぐいってどう使うかわからないので見るだけになってしまった。今度は入ってお買い物してみよう。
鳥料理店「玉ひで」
言わずと知れた親子丼の名店である。いつもいつも長蛇の列。宝暦10年(1760年)創業って、すごすぎませんか…田沼意次の時代…
映画「祈りの幕が下りる時」の中で出てきましたね。
防災井戸
ドラマのオープニングの一部で映ったことがあったような気がする井戸と、水を出している夫。
懐石料理「きく家」
「新参者」第2話の「料亭の小僧」で出てきたお店。ドラマでは「まつ矢」という名前だったが、実際は「きく家」。高級な懐石料理のお店である。
路地の雰囲気もすてき。
では、高級なお店が似合うayakoさん夫婦、本日はこちらで夕食をいただきましょう…
というのはもちろん嘘で、
NIHONBASHI CAFEST
向かい側にあるカフェに吸い込まれた庶民である。
しかしこの「CAFEST(カフェスト)」さんも本当にすてきなお店だった。wi-fiと電源完備でくつろげるゆったりソファー席。
バナナとキュウイと牛乳かなぁ。これが絶品だった。休憩にぴったりなのでまた寄りたい。
さてさて、日も暮れてきたので夕方の人形町お散歩もそろそろ終盤。
オムチャントーン
突然シャッターの地味な写真を何なの!?と思うかもしれないが、これはドラマでしょっちゅう登場していたケーキ屋さん「クアトロ」のロケ地となっていたダイニングバーなのである。
残念だが閉店してしまっていた。
民芸品店「日本橋ゆうま」
「ほうづき屋」という名前で出てきた民芸品店。安産の犬のぬいぐるみや駒がドラマのキーアイテムとして出てくる。
8年経った今もドラマのポスターやポップが所狭しと貼られ大アピール。お店の前でカメラ片手に感動していたら、通り過ぎたご年配の女性たちが「ここは阿部ちゃんが駒回した店よね〜」と喋っていた。
加賀恭一郎シリーズのロケ地を回っていると、たくさんのミーハー女性たちに遭遇するのである。
謎の銅像
ドラマや映画でよく出てきたこの像も、よくわからないけど素晴らしいものに見えてくるから不思議だ。
最後はやっぱり明治座
今回の映画「祈りの幕が下りる時」の一番の舞台となった日本橋浜町の明治座。
本当に泣いたなぁ。物悲しい東野圭吾の世界、ちょっと「白夜行」を思い出してしまった。
というわけで(どういうわけだ)、「祈りの幕が下りる時」、ぜひぜひ見てほしい素晴らしい映画である。
特にご近所はたまらない…
翌日もまた人形町をお散歩していたので、第2編も書こうと思う。親子丼、あんみつ、メンチカツ…と食い倒れの回なんだけどね。
いつもだけどね。
Sweet+++ tea time
ayako
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