皆さん、「OZ magazine」という雑誌をご存知だろうか?
そう、それは私のような現代写真病に取り憑かれた「おしゃれ女子」にはたまらぬ雑誌である。
雰囲気あふれるおしゃれな写真で、紹介される街も自然も温泉街も、すべてがノスタルジックで淡く美しく見えてくる。そう、今すぐ旅に出たくなる。
実際にその地へ赴けば、驚くほど荒廃した温泉街であっても、である。
「OZmagazine」風写真で清澄白河の春を撮る
というわけで今回、「エアリーでおしゃれな街」設定で東京下町・清澄白河の春を撮ってきた。編集に大変な時間を要したので、心してご覧いただきたい。
東京下町に、優しい春が来た
いよいよ桜が散る、という日の夕方。私は一眼レフ片手に慌てて家を出た。
千鳥ヶ淵も中目黒も、伊豆の桜も見に行かず、ただいつも家の周りをウロウロして過ぎてゆく季節。
まだ、間に合ったみたい。
重たいカメラのレンズを覗き込めば、見知った街に知らない春があふれていた。
トラッックやタクシーが行き交う巨大道路の脇に咲く、健気で小さな、春。
東京都現代美術館の通りが好き
正式な名前を知らないけれど、この旗が揺れる通りを歩くのが大好き。
素朴な植木がびっしりと並んだ、飾り気のない路地の景色。
街には可愛い彫刻が。
手作りの風車が、下町に優しい春の空気を運ぶ。
まるでパリの街角にありそうな古本屋さん。(※ パリに行ったことはありません。)
学生の頃に読んだことがある、村上春樹のエッセイを一冊、もう一度買ってみる。
クリスマスでもないのに、飾り付けられた木。まるで絵本の世界みたい。
洗練された無機質なものより、懐かしい空気を作り出すほうがほんとうは難しい。 人の手がかけられたものは、どうしてこうも愛おしいのだろう。
店先に古本を並べるひとがいれば、隣の店のひととおしゃべりに興じているひとがいて。
椿の花が溢れるように咲き、
お寺には桜がかかる。
小名木川沿いの静かな景色
たくさんの小さな川が流れる街、森下と清澄白河。隅田川しか知らずに住んだけど、小名木川や大横川も大好きになった。
水の匂いと緑の匂いが優しく漂い、川伝いに歩いていくと最高に気持ちいい。
別の場所から見た、ちょっと表情の違う小名木川。
並んだ小舟と夕焼けを見るのが好き。
街の小さな目印をみつけよう
一番星というお店の前の木の板に。手作りで色あせた感じ。
ATOM? 不思議なシール、通るたびになんとなく気になる。
気にならないわけがない。
もはや完全に「OZ」ではない、シュールなイラストの看板。でもなんか好きなので撮ってしまった。
桜が終わっても、春はこれから
オレンジ色のポピーが、ふわふわと揺れていた。
もうすぐ日が暮れる。さあ、家に帰ろう。
まとめ
何でもない普通の街、何にもない寂れた観光地を、その最高級の写真技術とキャッチコピーでとんでもなくおしゃれで魅力的に演出する「OZmagazine」・・・
その技を使えば、渋い下町の清澄白河も、ここまでノスタルジックな街となることが証明できた。(ほんとか?)
実際はどうなの?どんな街なの?と思った方、ぜひ遊びにいらしてください。
緑くん、でも写真と実際が違いすぎるって言われたらどうしよう。
心配事なんてひとつもない緑くんでした。
この自信、見習わなきゃね!
Sweet+++ tea time
ayako