カオラックに無事到着し、迎えた二日目の朝。
美しきリゾートホテルで目を覚まし朝食ビュッフェに舌鼓を打ち、私たちは最高にワクワクしていた。
「ayakoさん、今日は街に繰り出そう!」
「おでかけ楽しみだねぇ!」
1分後に悲劇は起きた
ホテルのバルコニーの写真である。
「ayakoさんどうしよう!土砂降りだよッ!」
「うわわああああ」
8月のタイは、雨季ど真ん中なのである。
オフシーズンとなるこの時期、そのぶん旅費は安くなるが、事前に滞在期間中の天気予報を見たら、雨マークと雷マークしかなかった。
果たして本当に町歩きはできるのか? スコールに遭遇したらどうすればいのか? 我々は300円のカッパだけを頼りに、雨季のカオラックへのこのこやってきたのであった。
雨ニモ負ケズ、ナントン地区をお散歩しよう!
雨です。全然雨です。(この日はほぼ一日中降っていた)でもなんとか小雨になってきたので、傘を片手に町へと繰り出すことに。
カオラックは日本人観光客が少ないため事前情報がゼロであった(ガイドブックにはほぼ何も載ってない)。どうやら一番お店などが集まっている街が「ナントン地区」と「バンニャン地区」らしい。
「まずはナントン地区に行ってみようッ!」
「行ってみよう!」
カオラック自慢の「ショッピングセンター」へ!
ホテルの人に聞いてみたところ、ナントンにはカオラック随一の「ショッピングセンター」があるらしい。ここが一番大きなお店らしく、ホテルから一日2〜3回送迎シャトルバスが出ているほどである。
「楽しみだなぁ」
「お土産買えるかなぁ」
期待は高まるばかり。シャトルバスは予約がいっぱいだったので、タクシーの運転手さんに連れて行ってもらうと・・・
SUPERMARKET!
名前も見た目もどう考えても、スーパーである。
むしろ徹底したスーパーマーケットぶりには清々しさすら感じてしまう。ここがカオラック随一の「ショッピングセンター」というわけだから、これからの街歩きも大変期待できるというものである。
「ショッピング」
「センター…」
それにしても、外国のスーパーマーケットはかわいいね。タイやマレーシアの紅茶を見たり、ドライフルーツやナッツを眺めたり。
雨季のナントン地区は、ただただ静かだった
スーパーで買ったお水を飲みつつ、ナントンの大通り沿いをぶらぶら歩く。
カラフルでかわいいお店が立ち並ぶ。
がしかし・・・
人がいなかった。
さすがはシーズンオフの時期、たまに欧米人観光客とすれ違うだけで、街はしんとしていた。お店も閉まっているところが多い。そして雨。気温は涼しめである。雨季のナントンは、ちょっぴり寂しい。
ナントンは猫天国!
だがそんな私たちを元気づける出来事もあった。小さなスーパーマーケットを通りかかったときである。
「ayakoさん、ネコ!」
「え!?」
さすがネコセンサーとグルメセンサーの発達した夫、ネコと美味しいお店を見つけるのはいつも私より早い。
スーパーマーケットの棚の一番下の段にどっしりと座る、ニャンコである。 日本のスーパーでは、なかなか許されまい…こんなにガラガラの棚があることも、許されまい…
そのあと別のお店のベンチでも、ニャンコさんとツーショットを決めた夫。大満足であった。ナントンも、このあと訪れるバンニャンも、タイの街はとにかくネコ天国なのである(歓喜!)
街中のポストや看板がカラフルだった
ポストの色は日本と同じ赤色。公衆電話は水色、緑、黄色、オレンジと色使いがカラフルすぎる!斜めに伸びる看板もかわいかった。
「楽しいよ!最高に楽しいよッ!」
「・・・・・」
初めて歩く街を写真におさめているだけで、めちゃくちゃ楽しいのです。
角を曲がると田舎な風景
大通りを逸れて、ひとつ路地を曲がって見るだけで、さっきまでのは「街」だったんだなぁと思う。雨にしっとりと濡れたナントンの小道も、やさしくて好きだった。
ゴーポングでお昼ご飯を食べたよ
「街の小さなご飯屋さん」という感じのゴーポング。ネットで評判がいいらしく、グルメ担当の夫に連れられてやってきた。
ここで食べたガパオライス的なものが、めちゃくちゃ美味しかった。そして安かった。地元っぽい人もたくさん来てました。
「おいしいねえ」
「最高だよッ!」
美味しいご飯にありつけたということで、夫はすでに大満足。パイナップルジュースも飲んで、カオラック2日目、雨のナントンお散歩はおしまい。
おまけ:タイのマクドナルド
タイの人々は、胸の前に手を合わせてお辞儀をして挨拶する。マクドナルドの前にいるこのド派手な色使いのおじさんも、タイ風のポーズになっていた。
ほんとだね。
タイの人の挨拶する姿、とてもかわいくて好きだったな。
このあとはバンニャンマーケットをお散歩します!
▽カオラック旅行記第3話へつづく▽
Sweet+++ tea time
ayako
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▽カオラック旅行記第0話▽
▽カオラック旅行記第1話▽
▽エアアジアの話▽