TRANSITのオーロラ特集を読んだら、心が軽くなったよ

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2016年最後に買ったのは、大好きな雑誌「TRANSIT」だった。

1800円(税抜)という価格は雑誌の中では高いけど、買ったあとはいっつも満足しちゃう。

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美しすぎる写真、文章、紙質もインクの匂いも全部好き!

パラパラとページをめくっているだけで、すごく心が軽くなっちゃった。

特に好きなページを5箇所だけ、紹介したいと思う。

 

私の好きなページ1:谷川俊太郎の詩「Aurora」

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右側にオーロラの写真、左側に谷川俊太郎さんの美しい詩。

目で聴いたのだ 私は
いつ生まれたとも知れぬ
宇宙の沈黙の調べを

最後のこの3行が、すごく好き。

オーロラの複雑な色と動きを、言葉だけで、こんなふうに表現できるんだなぁ。うっとりして、何度も読んじゃった。

 

私の好きなページ2:サーミ族の暮らし

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とにかく写真が、めちゃくちゃ綺麗!

真冬のラップランド、今は定住生活をしているサーミ族の暮らし。

極寒の地でも、子どもたちは小学校に通い、人々は教会で祈り、昼下がりのキッチンには優しい光が届いている。

 

私の好きなページ3:オーロラの仕組みを説明してくれるところ

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私みたいに理科全般が意味不明なタイプのひとにも、なんとなく面白い。

大人になるとiphoneで「興味のあるもの」しか読まなくなっちゃうから、こういうのは雑誌ならではだよね。

 

私の好きなページ4:21世紀を生きるアイヌの人々の暮らし

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学生の頃、教科書で勉強したっきりだなぁ。

そう思って読んでみたら、過去の話じゃないんだと思った。

今も、アイヌの血を受け継いだ人々が、日々の暮らしを送っている。

当たり前のことだが、民族衣装を着て踊っている人だけがアイヌではない

現代のインタビュー記事が、すごく面白かった。

 

私の好きなページ5:北の大地の動植物

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ここにね、本当に面白い動物がいろいろ紹介されてる。

で、特に気に入ったのが「ホッキョクジリス」!

ホッキョクジリスの一年間

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(画:ayakoさん)

ホッキョクジリスは一年の4分の3、約9ヶ月冬眠する。その際の体温はなんと−3℃。体温が極端に下がるので、栄養がなくても長期間生きられるのだ。

約9ヶ月冬眠する!

読者の皆さんも、これで安心したでしょう(何が)。

新年の目標に早くも挫折しそうでも、お正月が終わって切ない1月4日でも、大丈夫。

「いろんな動物がいるんだなぁ 」

「今日の自分も悪くないかもなぁ」

息苦しくなっちゃったら、広い世界を感じよう。

しんしんと冷たい中で9ヶ月も眠り続ける小動物のこと、北の大地で生きる人々のこと、眩く光るオーロラのことを。

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「自分」とその周辺から、抜け出してみるのも、たまにはいいよね。

 

▶︎amazon TRANSIT「オーロラの煌めく街へ」

 

「気持ちを軽くして、新しい年を始めよう」

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Sweet+++ tea time
ayako