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Sweet+++ tea time

Enjoy your life and journey!

Life&Journey

Welcome to my diary!

今こそ読みたい!おすすめの詩集6冊と、心潤う短い詩を選びました。

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並べただけで、心ときめく装丁の詩集たち!

大人になってから「詩」の面白さに目覚めてしまった私です。

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無理やり暗記した教科書の詩より、押韻とか意味の深堀りにうんざりした受験問題の詩より・・・大人になってから味わう詩は何百倍も楽しい。

忙しい日々を送る今こそ読みたい、おすすめの詩集6冊を紹介しよう。

 

1。『食器と食パンとペン 私の好きな短歌』

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食器と食パンとペン 私の好きな短歌

私が最もおすすめする現代短歌集。右ページには、現代歌人の短歌が一行。左ページには、安福望さんの優しいイラスト。

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短歌を読んで「こういう意味かなぁ」と想像しつつ、隣ページの絵を見れば「こんな解釈や世界もあるのか!」と二重にワクワクする構成だ。

引用:私の好きな短歌3つ

舐めるたび春に近づく感触の雪ふる切手あと一枚に

しあわせにしてますように でも少しわたしが足りていませんように

リプトンをカップにしずめてゆっくりと振り子のように記憶をゆらす

装丁も、中の作りも、空間の余裕も、言葉の響きも絵の美しさも本当に素敵な一冊。

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女性への本のプレゼントにも自信を持っておすすめする(私も贈られたい)

こんな人におすすめ

  • とりあえず何か詩を読んでみたい
  • 現代短歌ってどんなのがあるか知りたい
  • 絵やアートも好き
  • 本の贈り物を探している
  • 疲れているときにぼんやり眺めたい

▶︎『食器と食パンとペン わたしの好きな短歌』

 

2。『寺山修司少女詩集』

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寺山修司少女詩集

大好きな詩集で、何度「断捨離」を繰り返しても小さな本棚にずっと残っている一冊である。

私は、「文学的には意味があるのかもしれないけど意味不明な詩」はまったく受け付けないタイプの人間である。(かっこつけて買っても絶対に開かなくなる

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寺山修司の詩は、そんな私にも、ごく簡単な言葉の組み合わせで、新しい世界を膨らませてくれるのです。

引用:「幸福についての七つの詩」ラスト

ポケットを探したって駄目です
空を見上げたって
涙ぐんで手紙を書いたって
駄目です

郵便局に日曜日があるように
幸福にだって休暇があるのですから

一冊の素敵な詩集があれば、いや、一編の詩があれば、落ち込んだ日の虚しいお酒も不安で買う自己啓発本も、何もいらないのである。

こんな人におすすめ

  • 簡単な言葉で書かれた詩を読みたい
  • 文庫本で気軽に持ち運べる詩集がほしい
  • 短歌じゃない詩が読みたい
  • ロマンチックな雰囲気が好き

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△「ハート型の思い出」という詩の、形がハート。

詩集の空間ごと、素敵なアートなのです。

▶︎『寺山修司少女詩集 (角川文庫)』

 

3。『つむじ風、ここにあります』

つむじ風、ここにあります

小豆島のブックカフェで見つけた一冊。木下龍也いう若手現代歌人の短歌集である。言葉の面白さ、キリリと引き締まる感じ、甘すぎないので男女問わずおすすめできる一冊。

引用:私の好きな短歌3つ

空を買うついでに海も買いました水平線は手に入らない

花束を抱えて乗ってきた人のためにみんなでつくる空間

針に糸通せぬ父もメトロでは目を閉じたまま東京を縫う

学校の中、教科書に載った詩を読むよりも、働き始めてから読む詩の方が、ずっと心に染み込んでくる。

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電車の中、花束を抱えて乗ってきた人につくる空間も、目を閉じてメトロに揺られている父の姿も、いまならすぐに思い浮かべられるのです。

こんな人におすすめ

  • とりあえず何か詩を読んでみたい
  • 若い人(20代後半)の作品を知りたい
  • 男性に本の贈り物を探している
  • 面白い人の詠んだ短歌に興味がある(木下龍也さんはtwitterの呟きもすごく面白い!)

▶︎『つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ)』

 

4。『きみを嫌いな奴はクズだよ』

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きみを嫌いな奴はクズだよ 』

木下龍也さんの第二歌集が出たということで、さっそく買った。 

なんというかもう、このタイトルからしてすでに最高じゃないでしょうか?

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きみを嫌いな奴はクズだよ!

そうです。もう、それくらいの気持ちじゃないと、ストレスフルな現代社会で生きていけないです。自分を大事にしなくちゃ。

そんなタイトルからして最高にクールな木下龍也さんの第二歌集、中身はもちろん、もっとクール。

引用:私の好きな短歌3つ

試着室から出て来ない恋人をいつまでも壁越しに見つめる

ブラジャーを漁師が海に撒いているきっと人魚のためなんだろう

君という特殊部隊が突き破る施錠してない僕の扉を

 私も夫に試着室の前で待っていてもらうときがしょっちゅうあるけれど、「試着室から出て来ない恋人を…」の歌は、向こう側からの視点で、なんだかよかった。

もっと早く出てこよう。

それにしても、好きな歌がありすぎて、3つ選ぶのがめちゃくちゃ大変でした。

こんなひとにおすすめ

  • とりあえず何か詩を読んでみたい
  • 若い人(20代後半)の作品を知りたい
  • 甘すぎないクールな雰囲気が好き
  • 木下龍也さんの『つむじ風、ここにあります』はもう読んでしまった!

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開いたときの、装丁もおしゃれ。

左がグリーン、右がピンク。セントポーリアの花の色と、ちょうど同じ濃いピンクでした。この空間の贅沢さが、詩集だよね。

▶︎『きみを嫌いな奴はクズだよ (現代歌人シリーズ12)』

 

5。『三好達治詩集』

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三好達治詩集

「学生時代に教科書で読んだあの詩をもう一度読みたい」

そう思って購入した。香り立つような言葉の響きが好きで、通勤電車の中でも何度も読み返した一冊です。

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△気に入った詩のページを折り曲げていたら、こんなふうになってしまった!

先の4冊よりも、やや文学的な雰囲気である。

引用:有名な「乳母車」ラスト

淡くかなしきもののふる
紫陽花いろのもののふる道
母よ 私は知つてゐる
この道は遠く遠く果てしない道

そんな記憶があるわけもないのに、この詩を読むと、赤ん坊だった私をベビーカーに乗せて歩いていた(であろう)、今の私より若い母の姿を思い浮かべてしまう。

こんな人におすすめ

  • 昔学校で習った詩を読んでみたい
  • 文庫本で気軽に持ち運べる詩集がほしい
  • ちょっと古風で文学的な詩も読んでみたい

▶︎『三好達治詩集 (新潮文庫)』

 

6。『室生犀星詩集 』

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室生犀星詩集

軽井沢で出会った一冊。家族や家庭について詠んだ詩も多く、それは室生犀星が生まれて間もなく父母から離され養子として貧しい家に育ったことが、少なからず影響しているのだと思う。

引用:「日本のゆふぐれ」

花と花とがもつれ合ふ
色がまじる
そよかぜは耳にすら音がない、
結婚みたいなものだ、
日本のゆふぐれは柔らかい、
卵の内部のやうに点れ
人びとはそのまはりに集う
いみじい物語を抱いて。

どこか寂しくて温かい、子どもの頃に感じた夕暮れの風景を思い出す。

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こちらも最初の3冊に比べれば旧仮名遣いがあったり古風であるが、疲れた心に染み入る言葉が詰まっている。

こんな人におすすめ

  • ちょっと古風で文学的な詩も読んでみたい
  • 文庫本で気軽に持ち運べる詩集がほしい
  • 美しい日本語に触れたい

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装丁も優しくて、なんて上品なんだろう。

おすすめです。

▶︎『室生犀星詩集 (新潮文庫)』

 

大人になって詩を読まないのは、すごくもったいない!

なんていったって、大人になってから読む詩は、圧倒的に「自由」なのです。

  • 暗記しなくていい
  • 好きな時に開いていい
  • 深い意味を考えてもいいし、考えなくてもいい(ただ感じるだけでいい)

 

「理由はわからないけど、なんだかいい。なんだか好き」

そんな感覚だけを大事にとっておけること。何にも縛られないで自由に言葉の響きや匂いを楽しめること。最高の贅沢である。

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小説でも雑誌でもドラマでも映画でも、大人になれば「自由」に楽しめるコンテンツは無数にあるけれど、そのなかでも詩は特別だと思う。

 

今日から読もう!気楽に詩を楽しむ3つのコツ

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というわけで(どういうわけだ)、今日は皆さんに「気楽に詩を楽しむ3つのポイント」を紹介しよう!

 

1。登場人物や物語の背景を考えなくていいんだよ

小説も映画も、物語に入っていくのが意外に大変です。(外国人の顔が同じに見えちゃって、映画の後半で別の人物だと気づく私である

仕事から帰る電車の中、疲れた頭で長編小説を読むのは気が重い。でも、スマホいじりも何となく味気ない。

そんなとき、ただ詩を眺めよう。

作者の生い立ちや執筆背景とかは、興味が出るまで別に気にしない!

 

2。少ない情報量で、別世界に浸ろう

たった数行という「情報量の少なさ」でどこまでも別世界へ連れて行ってくれるのが詩である。特別な機器も、スイッチもいらない。長い文章も目が疲れる長時間の映像も必要ない。

情報の多さに疲れたら、詩集を開こう。

検索エンジンで選び出される「キーワード詰め込み型」の文章では味わえない空白や余白、リズムや呼吸がそこにはあります。

 

3。気に入った詩は、何度見ても(読んでも)いい

結末まで読んでしまった小説を何度も読み返すというのは稀だと思うけど、お気に入りの詩は何度読んでも飽きない。

ぱらぱらとページをめくり、気になったフレーズを口ずさんで、ぼうっとするのもいい。

最初から順番に読まなくても、好きな一節ばかり眺めていていいんだ!

そう、どこまでも自由なのだ。

 

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うつくしい詩集を持ってベッドに行こう。

明日の朝は、きっといい気分で目覚められるから。

 

さらに素敵な作品に出会ったときには随時更新してゆきます。

※ 2016年9月に加筆しました(『きみを嫌いな奴はクズだよ 』を追加しました)

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Sweet+++ tea time
ayako

 

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