黒パンに憧れて久しい。
それはアルプスの少女ハイジがチーズを乗せていたパンであり、寒い国の人々が食べている妙に美味しそうな文字通り黒いライ麦のパンである。
薄くスライスしてサラミやチーズ、茹で卵やディル、ジャムをのせて食べる朝食スタイル。酸味がある独特の味わいが、スープともよく合うらしい。ドイツ料理かスウェーデン料理か、記憶にはもうないけどどこかのレストランで食べたことはある。
しかし買えない。ちょっと洒落たパン屋さんでもネット通販でも、黒パンは意外と手に入らない。そうなるとますます食べてみたい。
これはつまり…
作るしかないのでは?
憧れの黒パンを作ってみたら意外にも簡単で感激した
レシピは『ノスタルジア食堂』の「基本の黒パン」より。ネットでも調べてみたけど、やはりこの本に載っているのが一番シンプルで簡単そうだった!
楽しみの下準備
特別に用意した材料はライ麦粉とフォルサワー(サワー種)。
あとは強力粉やイーストなど、普段からパンを作る人なら持っている普通の食材のみ(詳しい材料や分量は本のレシピを見てね〜)
それでは久々のパン作りいってみよう〜!
01。生地をまとめて発酵させる
久々のパン作り🥐
— ayako | 作って書くひと (@Sweettteatime) March 3, 2022
ストーブの前に置いてなんとか発酵させました✨ pic.twitter.com/8exVqmQBME
なんかね、もはやコネすらしなかった。
材料を手で混ぜて丸くまとめただけ。え?これでいいの…?と思いつつボウルを部屋に置いて発酵を待つ。
三月にしては寒い日だったので室温ではちっとも膨らまず、電気ストーブをつけてその前に置いた。
ちゃんと膨らんだ!
思えば私はホームベーカリーを持っていて、ちゃんと「発酵」ボタンもあるのに今気づいた。なぜ使わない…?
ホームベーカリー、毎週食パンを焼いて活用してるけど、私にとっては炊飯器みたいなもので便利だけどワクワクするものではないのだな〜。パンは手でこねて、お部屋で発酵させるのが、とびきり楽しくて好き…🥐(でもなかなかケーキより時間がかかるので難しい)
— ayako | 作って書くひと (@Sweettteatime) March 23, 2022
手でこねて、じわじわ発酵するのを目で見る。これがパン作りの醍醐味だもの…(興奮)
02。生地を二つに分ける
「ほんとにこれがパンになるのだろうか…」とこの時点では半信半疑というより95%疑っていた。だってあまりに簡単だから。ただの小麦のかたまりだし(それをパンと呼ぶのだが)
03。オーブンに入れる
これでパンができたら嘘みたいじゃないですか?
完成
できた〜!
簡単すぎて震える。
お店に売っている美しくも完成されたパンではなく、ハイジのおじいさんが窯から出してきた手作りのパン(勝手なイメージ)という雰囲気がたまらない…
とりあえずカゴに入れてパンらしさを醸し出そうとしているが、本当にこれはパンなのだろうか?実はカチコチだったり食べれる代物ではない可能性だって大いにある…
憧れの黒パンモーニングを満喫したよ
というわけで翌朝、緊張しつつ切り分けてみた。そう、黒パンといえば薄くスライスして何かを乗せて食べるもの。
「パンだ…」
ちゃんと柔らかく、ちゃんとパンである。
秋に作りためた自家製りんごジャムを塗ってみた。ナイフで切り分けるようなおしゃれなチーズがないので、息子のキャンディーチーズももらって添える。
おそるおそる一口齧り付く。
これは…
完全無欠の黒パンだ…!
とびきり美味しい。見た目と違って柔らかく、ほのかな酸味がジャムやチーズと実によく合う。
猛スピードで食べてしまった。書いているそばからまた焼きたくなってくる。
おまけ:スープランチも最高
厳密に言うとスープではなく「怠け者のガルプツィ」というロールキャベツの一種を作った日(ロシア料理の話をするのも憚られる世の中になってしまいました…)
スープやサワークリームとの相性も抜群。
キッシュとロールキャベツと黒パン。残り物を適当に並べただけのお昼ごはんだけど、かわいいお皿に入れて満喫した〜!
夏は発酵もラクなので、さらに手軽に焼ける気がする!
Sweet+++ tea time
ayako
今日のおすすめ
レシピ
この本の86ページに載っている「基本の黒パン」です。材料も作り方もびっくりなシンプルさです。
黒パン用に買い足した材料
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