ウラジオストクの食堂で、よく選んでいたパプリカの肉詰め。
ふいに思い出して、また食べたくなった。
いつかの外国、どこかのお店、幼い頃母の作ってくれたもの。記憶の中の食べ物をもう一度味わいたくて、厳密には違う味かもしれなくても、届かなくなった大切な思い出にそっと触れられそうな気がして、料理をすることがある。
左側の二枚の写真に、黄色いパプリカの肉詰めが写っている。
夫婦ふたりだった頃、例えばロシア料理が食べたくなれば東京の好きなロシア料理レストランに行けたし、なんなら休暇に現地を訪れることもできるし(ウラジオストクなら週末行ける)、とにかく自由で身軽で、お出かけと外食が大好きだった。
今は子育てとコロナでそういう身軽さがないけれど、その代わりまた料理をする楽しさを思い出せた。
小さなキッチンで思い出に近づく旅をする。初めての、懐かしの、いつもの何かを作ってみる。料理の本を読んだり外国のスパイスを試したり、そこにはまた、小さくて無限に広がる世界がある。
例によって長々と語ってしまったけれど、要するに大好きなロシア料理を家で作った!懐かしのパプリカの肉詰めがめちゃくちゃ美味しかった!感動したから聞いてほしいッ!(粗いレシピ付き)
という興奮料理日記である。
思い出の料理、ロシア風パプリカの肉詰めを作ってみたよ
01。玉ねぎにんじんを炒める
玉ねぎ(1玉)、にんじん(1本)を微塵切りして炒める。バターと植物油で。
以前はこんなふうに「微塵切り」とかサラッと書かれると「はいもう無理〜」となっていたけれど、今は愛用してるブレンダーのおかげで余裕である。むしろ微塵切り大歓迎!(調子いいやつ)
別に電子レンジでもいいんだけどやっぱり炒めると美味しいとは思う。
02。ひき肉とスパイスと混ぜる
さっき炒めた玉ねぎにんじんを、ひき肉(400g)の入ったボウルに投入。
味付けは塩、黒胡椒、ナツメグ、オールスパイスを入れたよ!まあ家にあるやつで適当に!
なんとなくパン粉(適量)も入れた。入れなくてもいい。
03。パプリカを切る
パプリカ(4個)を用意して、
へたの部分をカット。中のタネとか取り除く。
上の部分は一緒に煮込んでフタにするので捨てないでね(単にもったいないから)
下も水平になるように軽くカットしておくと、パプリカが自立して良い。
04。パプリカに肉を詰める
詰めるだけ。めちゃくちゃ楽しい。
個人的にはハンバーグを成形するよりずっとラク。
05。てきとうにソースを作る
サワークリームとトマト系の何かを入れればよい(突然のざっくりレシピ)
私はこの日、サワークリーム(1個100g)と家にあったトマトペースト(3本)、冷蔵庫に残ってたトマト(半分)、水分を足したくて牛乳を入れた。
次回はサワークリームとトマト缶かな。
パプリカに入りきらなかったお肉もどーんと投入。
火を入れればいい感じのソースができる!だって美味しいものしか入れてないから!
06。パプリカ入れてチーズのせる
肉詰めパプリカを投入〜!(カットした上部分もね)
ピザ用ミックスチーズ(適量)をのせる。ソースの方にも入れちゃう。
07。蓋をして煮込む
いい感じになったら完成〜!
「なんでしょうかこの美味しい食べ物は…」晩ごはん編
初日は私が赤、夫が黄色。
お皿に盛り付けたら乾燥パセリをかけると良い。なくてもいい。
恐る恐るナイフを入れる。え、何でしょうこの食べ物は…
美味しすぎて笑う(いやむしろ泣く)
もうね、記憶の中の味とか完全に超えてくる。というかむしろ、十年前の食堂で食べた味とか覚えてないから(おいおい)、完全にイメージと自己満足の世界なんだけどもう全部良かったッ!となる。
22歳の夏ロシアに行けたのも良かったし、一緒に行った友達にお金を貸して貧乏だったので安い食堂レストランばっかりだったのも良かったし、そこでパプリカの肉詰めを食べたのもガラケーで写真を撮ってたのも、いちいちプリントして切り取ってた暇な自分も今こうして小さなキッチンで試行錯誤してる暇な自分も全部良かったし全部好きッ!となる。
自炊至上主義じゃない、お惣菜も外食もサイコーと思っている私だけど、自分で作って食べるというのは格別にエキサイティングな体験でもある。
電鍋で作っておいたポテトサラダとバゲットと一緒に。
ちなみにいつもこんなお洒落な夕食を食べているわけはなく、今日は煮物だし明日は豚の角煮である(どちらも電鍋に入れるだけ)
おまけ:「さらに美味しくなってしまった…」昼ごはん編
まず基本的に二日目というのは美味しい。なんであれ無条件に美味しさが増している。
フライパンごと冷蔵庫に入れてたんだけど、あっため直すとき水分が足りない気がして、大好きなカルディで買ったトマトパスタソースとハリッサを入れた。それがまた最高に合っていたと思われる。
ああ…しあわせすぎた!
いつも渋滞してるリスト🍽 pic.twitter.com/GJBGSK2rvP
— ayako | 刺繍して書くひと (@Sweettteatime) 2021年10月18日
作りたいものと書きたいことが溢れている。
Sweet+++ tea time
ayako
今日のおすすめ
愛用するブレンダー
これで卵白や生クリームを泡立てお菓子を作り、野菜をすりつぶして冷製ポタージュを仕込み、みじん切り機能で気楽にハンバーグを焼く。
ほぼ毎日使っている!
氷入れてスムージーとかも作れるらしい。バナナジュースとかやってみよう。
万能トマトソース
カルディに売ってるやつ。これ一つでトマトパスタの味が決まるし、トマト煮込み系の料理には間違いない。
次回のパプリカ肉詰めは、これとトマト缶とサワークリームで作ろうかな…!
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