生まれて初めてピロシキを焼いてみて興奮した話

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生まれて初めて興奮シリーズ、待望のピロシキ日記を書いてみたい。

小さなキッチンでひとり奮闘してるだけの地味な料理日記なのに、「生まれて初めて」とか「待望」とか、いちいち騒がしい私である。

でもね…

ものすごく美味しくて感動しちゃったのである。

(いつものこと)

ピロシキの思い出をちょっとだけ

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もう十年前になるけれど、ウラジオストクを旅行した。帰国の日の朝、ピロシキのお店で焼き立てをたんまりお土産に買ってから、名残惜しい気持ちで夏の海沿いを散歩した。

移動遊園地やアイスクリーム屋さんにもまだ人がいなくて、静かで涼しい朝。頭にスカーフ、花柄ワンピースという出立ちのザ・ロシアなおばあさんは、海に着くなり服を脱いで、水着で気持ちよさそうに泳ぎ始めた。

極東の街ウラジオストク。なんと二時間半で成田に着くので、朝買ったピロシキはその日の午後、千葉の実家で母とおやつに食べた。まるで国内旅行のよう。

今は家と半径100メートルみたいな日々だけど、異国で過ごした夏の思い出は時間を超えて永遠で、そんな記憶が詰まったピロシキはやっぱり大好きな食べ物で。

今日も今日とて楽しかった料理とお茶の時間を綴ってみたい。

三種類の具で、初めてのピロシキを焼いてみた!

まずは具を用意する

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卵とネギ(マヨネーズ和え)、キャベツと玉ねぎ(マヨネーズとサワークリーム和え)、三種類のキノコ(エリンギ舞茸しいたけ)にした。

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電鍋でゆで卵を作ってる間に、

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ブレンダーのみじん切り機能で各種野菜をガーッとやる。

そう、私はこのブレンダー、泡立てとすり潰し以外で使ったことがなく、みじん切りができることを完全に忘却していた…今まで包丁で奮闘していた日々はなんだったのか…

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できあがったゆで卵もみじん切り。

あとは炒めて塩胡椒やマヨネーズと和えただけで三種類の具は完成〜!

緊張の生地作り

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いよいよ本題である。

強力粉ドライイースト牛乳バター砂糖に塩、とシンプルなるパンの材料を混ぜていく。

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シナモンロールに続く、人生二度目のパン作り。不安しかないけどとにかく10分ほどこねる。

さらに緊張の発酵

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不安しかないけどとにかくまとめる。

ラップと濡れ布巾をかけて、あたたかい場所に置く。ちなみに今回の「あたたかい場所」は脱衣所が選ばれた(生活感)

一時間後…

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めちゃくちゃ膨らんでるッ!!!

なぜだろうどうしてこんなに嬉しいんだろう…パン作りの私的ハイライト、発酵の不思議。魔法使いになった気分といおうか、何か偉大なことを成し遂げたような充実感で踊り出したくなる。生地と一緒に気も大きくなるのか。

16等分して休ませる

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いびつ感が凄い。

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ふたたび脱衣所で15分。

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容器の中でスカスカだったお団子たちがギュウギュウになっている!(いちいち興奮)

中身を詰めて成形する

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パン作りの台みたいなのがまだないので、今回もラップを敷いて決行。伸ばして具を置いて適当に包む。

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中身の具が外からわかるように、包み方も三種類にした。いびつすぎて下手すぎて、不安しかないけどとにかく進む。

卵液を塗ってオーブンへ

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そういえば日本ではピロシキというと揚げパン的なものが多いようだけど、ロシアでは焼きピロシキが一般的。オーブンでさっくりと。

はぁ…不安と期待がない混ぜになって、告白の返事待ちをしている気分である。頼む、とりあえずお互いを知るためにも、ひとまず付き合ってみようじゃないかピロシキ…どうかイエスと言ってくれ…

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このあいだに洗い物などを淡々と済ませるスマートさこそモテ男だと思うが、私は何も手がつかなくなって意味もなくオーブンを覗き込んでは右往左往、初恋の中学生男子である(なぜ男なのか)

完成〜!

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ああ、初デートはうまくいったようだ…

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なんてなんて幸せな光景なんだろうッ!

焼きたての香ばしい香りがキッチンに充満し、いびつながらこんがりとした焼き目が可愛くて…これだから恋、もといパン作りはたまらない。どんなに不安しかなくても、とにかく進んでみてよかった。生きててよかった!(ポジティブに飛躍)

感動のピロシキお茶会を満喫したよ

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どんなに不恰好でも、お気に入りの器に入れ、意味もなく刺繍クロスなども配置して、かわいくおめかしして記念撮影です。これぞ愛。

(ちなみにお皿はフランスとポルトガル)

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よくみると変なのにとびきり可愛い。これぞ愛。

いただきます

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感動しかない。

大げさすぎて笑うがリアルに泣きそうになった。笑ったのか泣いたのかわからないがとにかく夢見心地だった。

焼きたてのピロシキはこうも美味しいのか。生地が分厚すぎず、中身はぎっしりで、サクサク食べられてしまう。とりあえず三種類いただいた。

キャベツと玉ねぎの具が一番好きかもしれない…いや卵とネギとよかった…もちろんキノコも最高だったし…(全部)

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こらは翌朝の朝食プレート。

ピロシキは珍しく夫も食べたので、あっという間になくなってしまった。夢の数日間だった。

まとめ

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ピロシキ作りは最高。

楽しい日々を、ありがとう…

そして実はもう、二回目のデートにも漕ぎ着けた私である。具を変えて、新たに導入したホームベーカリーの力も借りてトライした。まあ、その話はまた別にゆっくりと語ろうではないか…

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ピロシキへの愛は止まない。

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Sweet+++ tea time
ayako

今日のレシピ

cookpad.com

こちらのレシピで作らせてもらいました。

yasiaさんのロシア料理レシピは他のもすごく美味しそうで、順番に挑戦してゆきたい…感謝しかない!

今日のおすすめ

愛するデロンギオーブンに、

ブルーノのブレンダー(私のは淡いグリーン)

卵や生クリームの泡立ても、ポタージュ作りも今回のみじん切りも、すべてを担ってくれる頼もしい相棒である。

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