もう何度も作っているボルシチだけど、生のビーツを使うことだけは自分の中で絶対のルールだった。
なぜなら学生時代、ロシア人の先生が「ビーツは缶詰だと全然別物だからぜったい生のじゃなきゃダメよッ」と迫力のロシア語でまくし立てていたのを覚えているからである。
例えばそう、缶詰の白桃と果物の桃は別次元のものである。あのかけ離れ方を思えば、なるほど代用する気にはなれない。
しかし2021年である。ayakoさんといえば成長、常に自分の限界を超えて挑戦し続ける女ではなかったか。絶対のルールをあえて破ることで、更なる高みを目指さなくてどうする?
初めて瓶詰めビーツを使ってボルシチを作ってみたよ
ビーツが近所で買えない。
大仰な序文を書いたが、ただそれだけである。
引っ越し前のように、ビーツがゴロゴロと並ぶステキ八百屋さん(松沢商店)が近くにない。コロナ予防のためスーパーすら行かない日々。気づけば何ヶ月もボルシチを食べていない。非常事態である。
お味噌汁を半年食べなくても平気だけど、ボルシチは毎週飲みたい!
というわけで、ちょっと前にカルディで買った瓶詰めビーツで、ボルシチを作ってみたよ〜!
▽これです▽
ストウブの鍋で作るとボルシチもとにかく簡単になる
01。牛肉を炒める
熱したストウブの鍋にバターを溶かし、スライスしたニンニクを投入。
塩胡椒を強めに振りつつ牛肉を炒める。我が家はお肉好きなので450グラムくらい。ふつうはもっと少ないかも。
02。お肉を抜いて野菜を詰め込む
牛肉は色がついたら取り出し、今度は野菜を詰め込んでいく。他のお鍋なら軽く炒めながらがいいかも。
玉ねぎ(一玉)、にんじん(一本)、ビーツ(一瓶の中身だけ)を全部短冊切り的な感じで入れていく。
キャベツ(1/4玉弱)、トマト(一個)もざく切りで入れる。
最後にじゃがいもを短冊切りで入れる。私は小さいの二個分。大きいのなら一個だろうし、まあ全部お鍋の大きさとかに合わせて調節しよう(てきとう)
03。牛肉を戻して調味料入れる
最初に炒めた牛肉を一番上に乗せる。
あとは砂糖、ケチャップ(それぞれ小さじ1)、塩胡椒を好みに合わせて。ローリエも載せる。
(缶詰じゃない生のビーツを使った場合、酢も小さじ1入れる)
04。蓋をして弱火でコトコト
蓋をして中火にかけ、沸騰っぽい音が聞こえたらずっと弱火。
無水でも大丈夫なんだけど、やっぱりボルシチはスープっぽくしたいので途中で水を300cc足して煮込んだ。
(他のお鍋の場合、最初から500ccくらいの水を入れて火にかけたら良いかと)
野菜がくったりいい感じになったらおしまい!
塩胡椒で味を調整してね。
久々に味わう至福のボルシチランチ
ああ…これが幸せでなくてなんであろう…?!
上に乗せるサワークリームは必ず準備しなければならない。どうしてもなければヨーグルトかなぁ。
添えるハーブはディルが理想だけど、今年はベランダ栽培に失敗したので乾燥パセリです。
野菜もお肉もたっぷり取れるし言うまでもなくおいしいし、ボルシチはまさに完全食である。
毎日幸せだった…!
生のビーツと瓶詰めビーツで作るボルシチの違いとは
生のビーツで作ったボルシチと瓶詰めビーツのボルシチ、味はどうかと聞かれれば、もちろん違う。
瓶詰めは酢漬けにしたビーツなので、ボルシチも酸味が強くなる。
あとふつうに見た目もちがう。
生のビーツで作ると、こんなふうにもっと濃い赤〜ピンク色になる!味はビーツの自然な甘味でまろやか。
しかしいつも一緒に食べてる夫曰く、
「おいしい!何が違うかわからない!」
とのことなので、瓶詰めビーツで作るボルシチ、全然アリなのでは?!
手に入りやすい食材や調味料で、思う存分楽しまなくちゃね。
おまけ:生のビーツ、ネットでふつうに買えるらしい
このブログを書きながら今、ふと気づいてAmazonで検索したら、全然買える、生のビーツ!!!
もちろん楽天でも。
ありがとうインターネット、農家に配達の方々…
買うしかない。
1キロとか2キロ来ても困る!という人は瓶詰めで試しに作るのがいいだろう。
しかし私のようなビーツ好きにとっては余裕の量である。冷凍保存しておいて、ボルシチはもちろん、生クリームやじゃがいもと混ぜて冷製ポタージュにしても最高だし、ラトビアのラッソリーエというサラダにしても美味しい。
ああ…次のお買い物マラソンが楽しみでならないッ!
次はピロシキを焼こうと思っている。
Sweet+++ tea time
ayako
今日のおすすめ
愛用しているストウブの鍋
22cmのチェリー(赤色)だよ。
瓶詰めビーツ
カルディーで買ったよ。
おすすめロシアの本
この二冊が特に好き。かわいいが詰まっているよ…
こちらもどうぞ