雨の休日、理想と現実。白玉団子を作ったら懐かしい気持ちになった話

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”ステイホームな雨の休日、家族みんなで白玉団子を作ってみました”

こんなふうにブログは書き始められる予定だった。

子どもにとっての手作り体験、できたてほやほやのおやつ、家族との他愛なき団欒…背伸びしすぎず素朴でのんびりとした理想的休日午後の過ごし方。それが白玉団子作りである。

(白玉粉の賞味期限が来月に迫っていた)

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昼食を終えひと段落した昼下がり、100グラムの白玉粉、90mlの水を用意し、私は声高らかに宣言した。

「さあみんな、おだんご作ろう!」

夫と息子は手を洗うと食卓にやってきて、おそるおそるボウルを覗き込み、大きなゴツゴツの手と、小さな柔らかい手で、それぞれにいびつなお団子を作りはじめた。無心だ。そんな時間もまた愛おしい…

こんなふうに話は展開していく予定だった。

だが現実、夫はソファーで爆睡、三歳男子は興味ゼロで駆け回っている。

夫は昼の鰻重を食べたところで今日の目的が達成され、あとは目を閉じるのみである。

息子はそもそも手が汚れるのを好まず、お菓子作りにもまったくと言っていいほど興味がない。

このほっこり日常ツイートについても、実際に粘土をこねているのは私で、できあがったアヒルを動かすのが彼の目的である。

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というわけで、完成した団子がこちら。

"息子がどんどん面白い形のお団子を作り始め、手を真っ白にして三人とにかく笑った。こんな時間が、あとで忘れられない思い出になるのかもしれない。

後片付けは大変だったけどね"

などということもなく、規則正しい寝息を立てる夫、バケツにスーパーボールを詰めて歩き回る息子、淡々とひたすら団子を練る私、という三者三様に好きなことをして時は過ぎた。言うまでもなく、製作も後片付けも高速で終わった。

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沸騰したお湯に白玉団子を入れる。

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浮き上がってきたら二分で火を止める。

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冷水でひんやりさせて完成〜!

あ、何度も言うが全部ひとりでやっている。めちゃくちゃ楽しい。

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餡子や缶詰フルーツ、きな粉のストックをいそいそと出してくる。夏は作るのも食べるのも焼き菓子気分が遠のくから、おやつはこんな涼しげなのがいい。

あ、ここで夫が着席しました。

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できたての柔らかい白玉団子にカラフルなトッピング。ヴィンテージのレトロなガラスの器にのせて…

"「やっぱり手作りって美味しいねぇ…」

夫は一口で頬を緩ませ、息子もキッチンバサにで四当分にした白玉団子を恐る恐る口にしている。幼い丸顔にクシャクシャの笑みが広がる。

「次は僕も作ってみたいなぁ」"

などという会話があるはずもなく、夫は眠気まなこで団子を黙々と口に放り込み、息子は生協のゼリーを満足げに食べていた。

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そうである。

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というわけで理想と現実はだいぶ違うけど、子どもの頃以来の白玉団子作り、手軽で懐かしい気持ちいっぱいになれて楽しかった(私が!)

皆さんも、よかったらぜひやってみてね。

猛暑にコロナ台風と、なんだか散々な連休だけど、無理せず楽しく過ごせたら。

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Sweet+++ tea time
ayako

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