引っ越しに失敗し、居候生活を送る日々

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落ち着いたら近況を書くかな〜(今は手元にPCもないし)などと思っていたが、そんなことではブログは永遠に更新されなくなる。

何せ私たちは「落ち着き」さえすれば何だってできる生き物なのである。

落ち着いたら当然ダイエットは再開されるし、落ち着いたら会おうねと無数にLINEを締めくくるし、落ち着いたら結婚を考えたいし、私などは落ち着いたら五徳やカーテンを洗おうと年中激しく誓っている。

*・*・*

 

振り返ると、最後のツイートはこれであった。

春の初め、私は引っ越し前の食材整理のため、鬼のようにお菓子を焼いていた。ベリーのマフィンに洋梨パイ、ベイクドチーズケーキにミートパイ。

異常な在庫を誇っていた冷凍パイシートを無事に片付け、使い切れなかった大量のバターを保冷バッグに詰め込み、冗談のような枚数の皿もなんとか段ボール箱に収まった。親族の多大なる尽力により、とうとうトラックが無事に旅立った引っ越し当日。感謝しかない…

落ち着いたら、いろいろブログに書くぞーお菓子作り記録に新居のインテリア、盛りだくさんで更新するぞーなどと甘く夢想していたあの頃が懐かしい。

皆さんご存知だろう。「落ち着く」ということがいかに難しく儚く、幻想の上に成り立つ一瞬の錯覚であることか…

*・*・*

 

先だって、引っ越しに失敗した。

人生には大なり小なり無数の失敗がつきものだが、それは料理とか裁縫、受験とか仕事、そういう事象で起こると思っていた。

まあ、新居でお化けでも出たものと思ってもらえばよい。引っ越して数日後の夜、二歳児を抱えスーツケースでタクシーに飛び乗り、義実家や妹宅で居候生活を送らせてもらっている、そんなここ数週間。

万馬券レベルに予想を外してくるのだから、日々は侮れない。いったい私の馬はどこへ走るつもりなのか。

いつも元気でラーメンと肉をこよなく愛する夫が帯状疱疹にやられ(ケンタッキーを断ってきた日の衝撃は忘れられない)、私もまた体調を崩し、夫婦ボロボロの状態で内見もほとんどできず、それでもなんとか次の家を決め(究極の消去法)、一か月ちょっとの間に二度の引っ越しをするという怒涛プロジェクトの渦中にある。

アヤコサンダー(馬名)大暴走である。

しかし夫の帯状疱疹もピークを越え、オリジナルチキンを頬張り家系ラーメンを堪能し、今日は六厘舎のつけ麺を夢見心地で啜るにまで至った。ああ、健康と食欲、ウーバーイーツの配達員に飲食店、食材を提供してくださる農家の人々、この大地、地球、もうありとあらゆるものに感謝したい。

そんな壮大な思いを、布団の上でスマホ片手に抱えている、2021年ゴールデンウィーク。

次の引っ越しこそ、無事に完了したい。

*・*・*

 

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ちなみに冒頭のこの写真であるが、ギンガムチェックのシートでおうちピクニック♡などといったお洒落ステイホームではなく、二歳男子が妹宅のすてきラグを汚さぬようシートを敷いて生活する限界ステイホームである(写真の枠外は嵐のように散らかっている)

落ち着かぬ日々こそ日常であり、日常こそ愛すべき原石、そう肝に銘じて磨きましょう石を、書きましょうブログを。

また読みにきてね。

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Sweet+++ tea time
ayako

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