一歳4ヶ月の男の子と過ごす雨の一日

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たっぷり13時間も眠ったAM 9:50、王子とリビングにやって来たとき、私には瑞々しいエネルギーがみなぎっていた。

ここ数日の睡眠不足がすっかり解消された。睡眠は尊い。睡眠は偉大。もうなんでもできる気がする。世界は希望で満ち溢れ、刺繍もブログも家事もすべてをパワフルにこなせそうな気がした。

そこに雨である。

窓の外では横殴りの雨が降り注ぎ、雨音は立体的で、午後に向けて存在感を増すばかりであった。今日はこの天気だから公園にも行けないし、児童館にも行けない。思いっきりダラダラしよう!金曜日だし!

決意した私はむしろ悪天候に救われた思いだった。がんばらなくていいよこの大雨だからねと、曇天に肩を叩かれたような。秋の雨にはやさしい労いがある。

だがそれが勘違いだということを、このときの私はまだ知らない。

*・*・*

 

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1時間後、部屋の中も嵐が吹き荒れたようである。

だがそんなことは1mmも問題ではない。部屋が散らかってもごはんがお惣菜になっても、全然OK。私はそういう性格である。

絵本を読んだり動画を見たりおやつを食べたり、てきとうに人形や車のおもちゃを動かしたり、ゴロゴロしながら過ごす。ダラダラするのはもとより得意なのだ。書き連ねるとすごくラクな感じがする。

しかし絵本を一冊読んでも1分もかからない。不思議なことである。したがって何十冊も読むことになる。ゾウのぬいぐるみ(「パオパオ」)を52回ほど渡されたので「パオパオパオ〜ン」と52回ほど動かし、カーテンでいないないば〜を78回くらいやる。まだ余裕で午前中である。不思議なことである。

「ブーブー」と96回くらい唱えながら窓の外の車を眺める。ヘッドライトが雨に滲み、透明の傘が歩道を行き来する。いつもの見慣れた街は、窓を伝う雨に覆われて、スノードームのように美しい。美しいが1分もかからない。

「マーマ!」

王子は手を差し出す。「よーし!」と言ってギュッと手をつないでくる。死ぬほど可愛い。とびきり可愛いが、そのまま「ごーごー!」と言って隣の部屋の窓際に行って戻って来るという狂気の室内散歩を105回ほど繰り返す。しかも身長82センチにエスコートされているため、私の腰は完全に折れ曲がって悲鳴をあげている。

王子がグズグズしてくると、反比例するように私はひょうきんになっていく。ポップな声を出し、動物の鳴き真似をし、手振り身振りで驚いたり笑ったりして笑顔を引き出している。いつから私はこんなに明るい女になったのだろう。まるで上野公園に立つ大道芸人である!(観客がひとりの!)

22時、彼はようやく眠りについた。

12キロをお腹の上に乗せた私の顔は「無」となっている。ちょうど半日前、フレッシュでエネルギーに満ち溢れていた自分はどこに行ってしまったのか。刺繍もブログもなんでもできるパワフルだった自分は。

ライフは完全にゼロであった。

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そう、雨と暑さは子育てを10倍はスリリングにしてくれるのだ。

(夏が終わって嬉しい!)

このままでは永久にブログが更新されなくなるかもしれないと思い、なんでもない日記を書き始めたら朝4時になってしまった。おやすみなさい。

みなさま、それぞれに優しくてよい週末を!

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Sweet+++ tea time
ayako

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