なんとなく昔からよく行く東京の街に、上野がある。
お洒落かといえばそんなことは全くないし、観光客も多くて、ゴチャゴチャしてるし、なんというか雑多な街という気がする。
だけど雑多というのは本当になんでもあるというわけで、デパートも駅ビルもあれは公園も美術館も博物館もあり、アメ横の得体のしれない屋台に居酒屋が連なるかと思えば、不忍池でスワンボートに乗ったり動物園でゾウまで見れる。
キレイなものもそうじゃないものも、すべてを抱きかかえている。洗練されず、懐の広い街。
そんな上野で過ごした日々を、フィルム写真で振り返ってみたい。レトロ可愛いがあふれているよ!
大江戸線の上野御徒町駅にある、ミルクスタンド。地下鉄を降りると、いつも気になる。
かわいい。とてもかわいい。ここには昭和の空気が流れている…!瓶で牛乳を飲みたくなるし、フィルムで写真を撮りたくなる。
いろんなご当地牛乳が売られていて、ここで牛乳を買って飲んだこともあるし、すごく分厚いたまご蒸しパンを買って帰ったこともある。
上野公園を抜きにして、上野を語れない。
美術館にも博物館にもめったに行かないけど(何年も行ってない)、公園そのものはしょっちゅう歩いている。緑がいっぱいで、のんびりしていて、大好きな雰囲気。
桜の季節じゃなくても、いつも賑わっていて、大道芸を眺める人だかりがあちこちにできていて、みんなどことなく暇な感じがいい。
いるだけで、ただただ心地良い。たいてい目的もなく、なんとなくベビーカーを押して歩いている。用事がなくても来れるのが、公園のいいところ。
吉池食堂も昭和なレストラン。
海鮮丼が美味しい。一階がお魚屋さんなのでここではお刺身を食べたくなる。
なんというか、昔のデパートの食堂みたいな雰囲気の、独特で不思議な空間。広くてメニュの種類も膨大で、窓から見える景色もいい。
窓際の席が空いて、嬉しくて縦でも撮ってしまった。食堂の照明が窓に反射している。
線路と電車とビル。こうしてみるとマルイの建物も、けっこう年季が入っている。模型みたいな街を見ながらごはん、文句無しに楽しい。
前に書いたことがあるけれど、不忍池のスワンボートも最高にレトロで好き。
水上時間は、のんびりした気持ちになれる。
きっと今の王子なら「ガーガー」って大騒ぎだろうな。ユリカモメは「ピッピ」だな。
夕暮れの時間。
公園の階段上から、弁天堂とそこに続く屋台を眺めているのもたまらなく好き。なぜだろう、ここは年中お祭りみたいになっている。
最後は、写ルンですで撮ったこの夏の写真を。
きっと動物園側から見た、不忍池。この日はたしか休日だったけど、夫が出張準備で忙しかったので、王子とふたりで動物園へ。
この頃はまだ一緒に楽しめることが少なくて、ちょっぴり寂しかった。今は徐々に言葉も通じてきて、一緒に動物も見て興奮できるし、楽しさがずっと増えた。
上野と写ルンですは相性がいい。懐かしさがいっぱいの道。
千葉県で育った私にとって、上野は東京の入り口だったし、清澄白河に住む今はけっこうご近所でもある。きっとこれからも、用事があってもなくても、この美しく混沌とした街を何度となく散歩するだろうし、そのたびに思い出は重なっていく。
街をテーマにフォトブックを作るのも楽しそうだなぁ…!
次の季節も、カメラ片手にたくさんお散歩するよ。どうぞよろしくね。
Sweet+++ tea time
ayako
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