夕方から夜になるときの空の色って、いちばんロマンチックだ。
小樽運河で、夜に向かって刻一刻と色を変える、夢みたいな景色に出会ってしまった。40分間、一秒ずつだって違う表情を見せる空と水の色に、心がふるえるあの感じ!
小さな船の上から見た、忘れられない風景たち。
小さなカメラで切り取ってきたので、皆さんにお裾分けしたい。
小樽運河クルーズで夕刻から夜の景色にふるえたよ
2016年秋の小樽旅行で、いちばん心に残ったのが、この運河クルーズ!
デイクルーズとナイトクルーズに時間が分かれているのだが、夜景が綺麗なのでナイトクルーズの方がお値段が高い。
私たちはデイクルーズの最後の時間帯を予約したのだが、これが大正解であった!夕方から夜にかけて躍動的に変化していく空や水の色が楽しめて、とっても美味しい時間帯なのである。
△この小舟に乗ったよ
船が出発したときの、夕刻の景色はセピアカラー
まるで古い映画の世界みたいに、ちょっと褪せたセピアカラーに沈む運河沿いの景色。
運河沿いのカフェやレストランのテラス席で、楽しそうに笑っている人が見える。東京下町で川ならしょっちゅう見ているけれど、川と運河、こんなにも違うものか。小樽運河のおしゃれさの10パーセントだけでも分けてほしいと切実に思う。
ああ、いま気づいた。
私の暮らしに必要なのは、運河である。
△蔦に覆われた倉庫もおしゃれ…
橋をくぐって開ける、幻想的な青の世界
小樽運河クルーズでは、何度か橋をくぐる。まずは一つ目の橋。
ぐっと暗くなった後に開ける、空と海の溶けるようなブルーが、本当にロマンチック!
そう、小樽運河は川由来ではなく、海につながる運河なのである。
「綺麗だねぇ…」
「ほんとだねぇ…」
母と文字通り、息を呑んで眺めた景色。きっとずっと忘れないなぁ。大切なひとと、素敵な時間や景色を分かち合う。それは何よりも贅沢なことなんだ。
アーチ型の橋をくぐると、北欧みたいな世界だよ
アーチ型の橋をくぐると、そこはまるでフィンランド。躍動感いっぱいの夕焼けが、さながらオーロラのよう…!
ちなみに、北欧に行ったことはない。完全なるイメージである。
停泊する船の中が、カフェになっていた
だいぶ夜に近づくクルーズの後半、オレンジ色の光を放つ船に目がとまる。
小樽カフェ「艀(はしけ)」。びっくりなのだが運河沿いに停泊する船の中がカフェになっている。
にぎやかな観光エリアから離れた北運河の、小舟の中で飲むコーヒーは最高に美味しいだろう。次に小樽にいったときは、ここで夜景を見ながらお茶をしたいなぁ。
最後の橋をくぐると、完璧な夜の世界が待っていた
ブラックとオレンジ色に輝く、夜の小樽運河。運河の静かな水面が鏡のように反射して、万華鏡の世界みたいだった。
景色を見てるだけでも夢のような40分なのだが、この小樽運河クルーズは案内してくれるガイドさんの話もとっても面白い。
小樽の歴史や小説の話、橋の下に並ぶ鳩の巣まで紹介してくれた。(鳥好きの私は大興奮であった!)
ああ、普段はこんなにも一日が早いというのに!
東京で過ごす日常も、夕暮れ時の空くらい、じっくり眺めてたいよね。
▽小樽旅行記第3話へ続く▽
Sweet+++ tea time
ayako
今日のカメラ
今日の写真もすべて、このコンパクトカメラGRⅡで撮りました。びっくりするような風景写真を切り取れる、とにかく楽しいカメラです。
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▽小樽旅行記第一話▽
▽明け方の世界もいいね▽