空港が好き。
半分外国みたいな雰囲気が好きだし、いろんな手続きを済ませて空港をぶらぶら歩くのが好き。
空港で食べるご飯が好きだし、空港でのぞく本屋さんが好き。窓越しに飛行機が飛び立つのをみているのも楽しい。
どこか遠くへ行く前の緊張感が好きだし、帰ってこれたときの日常が浮き立つ瞬間が好き。
いいんだよねぇ、空港。
夫は旅行で、旅立つ前の空港をぶらぶらしてる瞬間が一番ワクワクすると言っていた。ついでに物欲も不思議なくらい増すんだと。
そうかもしれない。
母と沖縄旅行に行く前に、空港でごはんを食べた。
かわいいトルコ料理屋さんはテイクアウト方式で、階下が見下ろせるテーブル席は、スーツを着たビジネスマンと相席だった。
私は大好きな目玉焼きが乗ったプレートで、母はケバブバーガー。
空港ってなんて楽しんだろう。空港で旅立つ前に食べるごはんはどうしてこんなに格別なんだろう。
母とこれから何回空港ごはんを楽しめるかな。たくさんだといいなぁ。
ホーチミン・シティのタンソンニャット空港は、ツアーじゃなく自分でトランジットをした初めての空港。
夫と二人、スーツケースをごろごろ転がしながら、ちゃんと次の飛行機に乗れるかずっとドキドキしていた。
緊張していたけど、売店の写真はやっぱり撮った。
国を跨いだら、売っているものがこんなにも違うなんて!
ニャチャンのカムラン空港にあった、カラフルなキオスク。
無事に着いたことにほっとしたら、今度はタクシーでホテルまでいけるか緊張する。
ベトナムの夕方はまだ全然明るくて、じっとりと暑くて、夏が大好きな私はそれだけで元気になった。
羽田空港の雑貨屋さんは、飛行機の絵が入った手ぬぐいが可愛かった。
こんな便箋素敵だなぁと思うのに書く人が思い浮かばなくて、この旅行鞄があったらいいかも!と思うのに今の少しくたびれた鞄も捨てがたい。
お勤めをしていた20台前半のころ、サマンサタバサの淡い紫色の鞄を持っていたなぁとか、ちょっと思い出しては通り過ぎて忘れる。
外国の空港で、よく雑誌を買う。
余った外貨で何か買ってしまおう、というときはいつも雑誌。この、ちょっとはみ出したお金で選ぶ雑誌の贅沢さといったら!
ザラザラ、ツルツル。日本の雑誌とはちょっと違う気がする紙の質感とかインクの匂いが好き。外国のカラフルな壁紙とかインテリアは、やっぱり憧れるなぁ。
いろいろ眺めたあとは、アクセサリーを梱包するときの緩衝材として使う。
割れちゃったカップとお別れするときも、外国の雑誌で包むとちょっとおしゃれになるしね。
ハワイで自分のお土産に買ったカップが、飛行機から取り出したら割れていた。
空港のせいじゃないけどね。悲しかったなぁ。
小樽に向かう飛行機の中で、母と一緒に窓越しに眺めた空の色。
青が白になる瞬間が、ちょっと現実じゃない感じがした。
きっとずっと忘れないと思う。
どこへでも行ける気がして自由な気分になったり、いつもの街に帰ってきてほっとしたり。
ワガママな夢を叶えてくれる、空港が好きなんだよね。
Sweet+++ tea time
ayako