伊豆シャボテン公園では、カピバラが温泉に入るのを人間が眺めるというシュールな催しがあるらしい。
「見たい…!」
「見たいなぁ」
かくして、カピバラ好きの夫婦は伊東駅からバスに乗り、シャボテン公園にやってきた。伊豆旅行2日目の日記です。
伊豆シャボテン公園は工夫がいっぱい!
正直シャボテン公園にはちょっと寂れてるイメージをもっていた私。(ごめんなさい)
でも違うんです!
実際は、ものっすごく可愛くて楽しい動物園だったんです!
いざ入園!
ロッカーもかわいい
私はプレーリードッグに、夫はなんらかの大柄な鳥に荷物を預けた。
バスもかわいい
シャボテン公園は広大で、入り口のゲートをくぐってロッカーに荷物を預けたら、バスにのって移動する。そのバスも、めちゃくちゃ可愛かった。
「いよいよだねぇ」
「カピバラ見れるかなぁ…!」
カピバラのお風呂シーンはかわいすぎた!
さっそく、カピバラの入浴レポに入ろう。
冷静に考えると笑えてくるが、カピバラの入浴時刻は決まっている。したがって、それに合わせて広大な公園内を回ったほうが良い。
「まずい!あと5分でカピバラのお風呂始まっちゃうよ!」
「わ〜ん、見れなかったらどうしよう!」
計画性がないと、このようになる。
全力疾走につぐ全力疾走で、なんとか間に合った我々である。
ではこれから、カピバラのお風呂ショーの流れを5シーンに分けて説明していこう。
01。飼育員の人について、カピバラ家族が出てくる
「きゃ〜!!!」
このカピバラ入場の瞬間、見物客からものすごい歓声が上がる。まるでアイドルのコンサート。実に平和な国である。などと冷静に解説しているが、
「きゃ〜!!!」
一番大興奮していた可能性すらある。
なぜカピバラたちがちゃんと飼育員について歩いているかというと、
大好物の草が目の前で揺れているからである。
02。カピバラたちは、なかなかお風呂に入らない
カピバラ入場後、岩風呂に温泉をそそぎはじめる。お湯がたまるまで、カピバラ家族の名前や特徴を飼育員の人が紹介してくれる。
だが、お湯が入り始めても、なかなかカピバラたちはお風呂に入りたがらない。
「やっぱりカピバラもお風呂は面倒くさいんだね…」
「ayakoさんと一緒だね」
カピバラも「負け組」ということか。
飼育員の方が例の大好物の草で岩風呂になんとかおびき寄せる。
「あ!とうとうみんなお風呂に入った…!」
食べてるだけである。
岩風呂で草を食べ終わると、カピバラたちはす〜っと外に出てしまった。
03。見ている人間が不安になってくる
「お風呂に入るなんて概念、やっぱりないのかな…」
「なんか思ってたのと違うのかも…」
てっきり私は、カピバラはお風呂好きなんだと思ってたのだ。勝ち組だと。
嬉々として入浴し、温泉のなかで気持ちよさそ〜にしてるカピバラを見てみたかった。写真に撮りたかったのだ。
観光のために、いやいやお風呂に入っているのでは、あんまりである。
△とっても従順なカピバラ△
私だけでなく、カピバラ狂いの群衆から、どことなく残念な気持ちが漂いはじめるのがこの第三ラウンドである。
04。お湯がたまり、カピバラがお風呂に飛び込んでいく!
カピバラたちが岩風呂の外で歩いたり座ったりしているうちに、岩風呂には温泉がたまりはじめた。
するとどうだろう。
みんな嬉々として岩風呂に入っていくではないか!
待ちに待った、カピバラたちの自発的入浴である!
「きゃ〜!!!」
この瞬間、固唾を飲んで見守っていた人間たちから歓声が湧き上がる。実に愚かな群衆である。などと冷静に解説しているが、
「きゃ〜!!!」
もちろん一番興奮していた。
05。カピバラは温泉に浸かってまったりする
いよいよ温泉は肩(?)まで浸かれるほどにたまり、みんなすっかりリラックス。
ここからは、観客を意識して動いてみせたりするサービス精神は一切なく、ただただ気持ちよさそうにかたまっているだけ。
「お風呂、大好きなんだなぁ…」
「勝ち組だったね」
考えてみれば、足とかお腹までしか浸かれない、入れ途中のお風呂に入るなんて、人間だってしないのである。
「みんなお風呂にお湯がたまるのを、待っていたんだなぁ!」
感激しながらシャッターを切りまくる女ここにあり。
ちなみに、温泉に浮かんでいるのは、橙(だいだい)という伊豆で有名な柑橘類らしい。
これがお土産用に販売されていることを飼育員はけっこうプッシュしていたが、人間もカピバラも、正直あんまり興味がないのであった。
まとめ
「あ〜きもちい〜」
「あ〜かわいい〜」
「カピバラのお風呂」ショーは、カピバラも人間も満たされる、最高の催しであった。
「さあ、次はカピバラの餌やりだ〜!」
「GO〜!!!」
そうである。
次回はカピバラに餌をあげたり、かわいい動物いっぱいのシャボテン公園の魅力に迫るよ!
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Sweet+++ tea time
ayako
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