朝のスムージーとホットヨガって、なんでこんなに輝いて見えるの?

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読者の皆さん、質問です。定期的にやりたくなるもの、ありますか?

新年開けたとき、自己啓発書を読んだ後、一つ歳をとったとき。よしやろう!もう今すぐにでも始めよう!と思うもの。定期的に「やらねば!」と思ってるもの。

私はある。何を隠そう、朝のスムージーとホットヨガである。

 

朝のスムージーとホットヨガ的なものたち

朝のスムージーとホットヨガ。

第一に正しい。圧倒的に正しい。絶対に健康にいい。100%健康にいい。やらないよりはやったほうが間違いなく体にいい。

でもやらない。

そういう類である。

おそらくこのタイプのものとして、英会話とかダイエット、ブログを始める、早寝早起き、人によっては禁煙とかもあるかも。

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例えば夫は海外旅行中、そして成田空港についたとき必ず言う。

「自分も英語喋れるようになりたいよ」「英語勉強しよう」

それはもう「無事に帰ってこれてよかった!」「ただいま!」的ものである。

だから私も微笑を浮かべて帰国できた喜びを分かち合っているし、家に帰ってベッドにひっくり返った頃、彼の決意は雲散霧消している。

 

朝スムージーとホットヨガの評判はすこぶるいい

朝のスムージー生活をやってる人も、ホットヨガに定期的に通ってる人も、皆が言う。口を揃えて「すごくいいよ〜」と。

清々しい笑顔で言う。「すごい気持ちいいよ〜おすすめだよ〜」

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体調がよくなったとか肌がきれいになったとか、びっくりするくらい汗をかいたとか痩せたとか冷え性が治ったとか、とにかく聞く限りいいことづくめである。

おしゃれなヨガウェアを買い、ちゃんと週に一回スタジオに通い、毎朝野菜やフルーツたっぷりのスムージーを飲んでる彼女たちを、だから私は羨望のまなざしで見つめる。これは絶対やらなきゃ。よし、やろう!ジューサー買おう!ウェア買おう!

でもやらない。

この無限ループを繰り返している。

 

「なぜやらないのか?」の答えは簡単だ

それはもちろん、面倒くさいからである。

でも知っている。どんなに面倒くさいことでも人は興味があればやる。つまり本当にやりたいことでは別にないというわけだ。

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ただこの手のものには2種類に分かれる。始めるのにお金がかかるものと、かからないものだ。

例えば早寝早起きやブログ。これは始めるのに基本的にお金がかからない。とりあえずやってみればいい。みんな簡単に決意し、始める。要は続かないだけである。

数日後にはまた嬉々として夜更かしし始め、いつの間にか「この広告は一ヶ月以上更新されていないブログに表示されています」という文言がブログのトップを飾っている。よくある話です。

 

朝のスムージとホットヨガは第2軍である

これらは用意すべきものがあり、したがってお金もかかる。

朝スムージーを飲むためには、ジューサーみたいな機械がいるだろう。実際私はamazonでも何度も検索していくつかの商品を欲しいものリストに入れては眺めているし、フランフランとかキッチン雑貨の店に入ればジューサーを見て「こりゃあおしゃれだ」とか「これなら台所に置くのにちょうどいいな」とか手に取っている。

でも買わない。

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ホットヨガを始めるには、ホットヨガスタジオに入会手続きをとらなければならないし、ホットヨガ用のウェアも必要だろう。ユニクロとかで簡易的なものを揃えるという手もあるが、私は形から入る女である。始めるからには絶対おしゃれなウェアがほしい。

清澄白河周辺のホットヨガスタジオを調べたり、体験申し込みのフォームをじっと見たり、ホットヨガをやっているという人の話を興味津々で聞いたりする。

でもやらない。

 

私には未来が見えるのです

何も2,000字も使って自分がケチであるということを滔々と語っているわけではないのだ。さすがにそこまで暇ではない。と思いたい。

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さっきも書いたが、私は何事も形から入る女である。

和菓子教室で和菓子キット一式を初回に購入したのは23歳の頃であった。ネイルスクールやネイルの材料に(私的に)莫大な額を費やしていたのは26歳の頃であった。その他細々としたものを挙げればきりがない。

和菓子キットは一度も使われることなく処分され、ネイルの道具は後輩に全て譲った。衣装ケースの中には大量の赤いマニキュアが眠り、ソファの脇には一年に一度も持ち上げられることのない黄色いダンベルが転がっている。

だから私には見えるのだ。

キッチンの戸棚で、埃をかぶって眠るジューサーや、フィッツの奥深くにしまわれたヨガウェアや、行くのが苦痛になって封印されるヨガチケットが。

 

心揺れる日々はつづく

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先日、郵便受けにチラシが入っていた。ふと見たら、ホットヨガのチラシであった。私はドキドキした。ついに、ついにこの時が来てしまったか…なんと向こうから歩み寄ってくるとは…

よくよくチラシを見ると、スタジオは住吉にあるらしい。

「住吉かぁ。ちょっと遠いな」

なぜか安堵に包まれる。

「住吉じゃあ、しょうがないよねぇ。だって遠いと通わなくなっちゃうかもだしね。もっと近いスタジオを探さなきゃ」

誰もいない部屋で満足げに独りごちてチラシをゴミ箱に入れる。

ちなみに住吉は、地下鉄で2駅となり、自転車で15分たらずで行ける場所である。

清澄白河とか森下のチラシが入ったらどうしよう。

郵便受けを開けるたびに、なぜかドキドキしている私である。

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おばあさんになっても、ドキドキしてたりして。

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Sweet+++ tea time
ayako