モテる男女の法則の、真逆をいくという道

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外見はふつうなのに、やたらモテる男というのがいる。

本当にどうしようもない性格なのに、常に女が絶えない男というのがいる。

彼らの共通点は、マメでよく気づく性格であるということだろう。ついでに暇人であることも多い。時間があればそれだけ、多くの女性にマメでいられるのだから。

メールやらLINEのレスポンスが早いのはいうまでもなく、思わせぶりな発言も随所にちりばめられ、外見も内面もちょっとした変化にすぐ気がつく。「あたらしい髪型似合ってるね」という台詞を、美容室に行ったあとぴったりのタイミングでかけられる男である。

ダメ男に振り回されている女友達の話を聞いていると、彼らは優しくするのもすこぶる上手い。女が辛いとき、仕事で落ち込んでいるとき、かける言葉もタイミングも絶妙である。

*・*・*

 

さて夫である。

先日、ワンピースを着ていたらこう言われた。

「ayakoさん、首飾りつけてるね」

首飾りというのはネックレスのことである。しかも、この場合驚くべきことに、私はネックレスをつけていない。

「え?」

「あ…襟か…」

ワンピースの首回りの白い縁取りを、ネックレスと見間違えたらしい。近距離で。しかも夫はレーシックをしているので視力がすこぶるいい。「見えている」のだが、まったく「見ていない」ことが明らかになった。

そのうえワンピースは、新しいものでもなんでもなく、何度も着ているやつである。かける言葉もタイミングも、すべてがトンチンカンである。

*・*・*

 

私はというと、人の髪型の変化にはよく気づく方だ。

会社勤めをしていたころ、どうでもいいおじさんでも、忌み嫌っていた上司でも、髪型が変われば否応なしに気付かされた。髪の毛切られたんですね、爽やかですね、ぱっと気付いて褒める。誕生日も覚えられる。そういうのがわりと得意である。

女性の同僚がストレートパーマをかけてきた朝、即座に気づいて絶賛したが(本当にすごく似合っていたのだ)、私の隣に座っていた男性上司はまったく変化がわからないという。

これ、男に生まれていたら、相当のモテ人生だったんじゃないだろうか!?

*・*・*

 

4年半前、私は恋人と一緒に暮らすことになった。付き合って5ヶ月。恋愛のいちばん盛り上がる時期ではないだろうか。

師走の忙しい時期、彼はしきりに髪を切りたい髪を切りたいと言っていた。引越し準備と残業で、美容室に行く時間がとれないかも…と嘆いていた。

引越し当日。新居にすべての荷物を運び込み、ほっと一息ついた夕方。窓の外に広がる新しい街を眺めながら、ふたり並んで立っていた。となりにいる彼氏を見上げて、確かに、と私は思った。

「ほんとだ、髪の毛伸びてきたねぇ。引越しも終わったし、今週こそ美容院いけるといいね」

彼はこちらを見て言った。

 

「昨日切ったんだ…」

 

どうでもいい上司の散髪には秒で気付けるのに、恋人の髪型にはまったく気付かないって、なんなんでしょう?

このときの恋人というのは、先だって「存在しない首飾り」を褒めようとした夫である。

そう、我々夫婦はモテない男女でペアになっていることが明らかになった。

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究極に地球に優しいカップルだと思うことにしよう。

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Sweet+++ tea time
ayako

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