去年の7月、早朝から海水浴にでかけた。
早朝も早朝、まだ薄暗い5時過ぎ、始発の次の電車に乗って湘南は腰越海岸へとでかけたのだ。
朝に泳げば日焼けの心配も少ないし、10時過ぎから名店「しらすや」の行列に並び、生しらす丼を食べて帰るという食い意地をはった海水浴である。早起きは三文の徳。素晴らしい!
そのときはまだ、自分たちの行動の不思議さに気づいてはいなかったのだ。
早朝 05:49
JRに乗り換える駅で、撮った一枚。駅のホームは、まだ薄暗く照明がついていた。
ロングスリーパーの私が5時台に電車に乗っているというのは奇跡である。このモチベーションとなっているのは、やはり夏と海への愛である。海水浴、大好きなのだ。
このおしゃれブログに絶対掲載できぬ形相で爆睡している夫は、もちろん生しらすがモチベーションである。
私は海、夫は生しらす。利害が完全に一致した、この夏2回目の腰越遠征であった。
早朝 06:40
恐ろしいことに、6時台にはすでに江ノ電の藤沢駅に着いていた。このときすでに、あれ?と思っていた。あれ?思ったより早く着いたな。
藤沢から腰越まで、13分である。単純計算で7時前には腰越に到着していることになる。
朝 7時すぎ
単純計算のとおり、我々はすでに腰越海岸にいた。辺りを見回すもサーファーのみで、水着で泳いでいる人など一人もいない。
だがそんなことを気にする我々であろうか?否、他人の目を気にして行動するなど、器の小さい人間のすることである。
さあ、海へ飛び込もう!私は勢い良くワンピースを脱いで水着になった。そして思った。
めちゃくちゃ寒い…!
隣を見ると夫も震えている。
この日は7月にしては珍しく、気温が低めだったのである。それでも昼になれば太陽が照りつけるのであるが、いかんせんまだ朝7時台。
「寒い…」
「寒いよ…」
私たちは海に入るのを即座に諦め、水着の上にパーカーを着た。持参したビニールシートを砂浜に敷くと、コンビニで買ってきたおにぎりをもさもさと食べ始めた。他にやることがなかったからである。
あたりは閑散とし、海は静かで、ただただ寒い。早朝5時から電車に乗ってはるばる、こんなに暗いピクニックが、かつてあっただろうか。
朝8時半
砂浜に敷いたビニールシートの上で、夫と雑談すること一時間弱。これなら家のソファで話していればよかったのではないか。むしろ、まだ布団の中にいてもよかったのではないか。
そんな思いを振り払い、我々はいよいよ海に飛び込んでいくこととした。ちなみに感想は…
めちゃくちゃ冷たい!
それは海水浴というよりも、修行であった。とにかく冷たい水の中を、頑張って進む。数秒こらえて砂浜に戻りタオルにくるまる。
この謎の動作を繰り返すこと1時間。
ここで、写ルンですで撮影した、腰越海岸の写真を載せてみよう。
後半、少しずつ海水浴場っぽくなっていくものの、写ルンですの効果もあるが、寂しそうな空気感が十分に伝わるだろう。
朝10時すぎ
「さあ、そろそろ引き上げよう」
夫は満面の笑みで告げた。
「急がないと、しらすやのランチはそろそろ列ができ始めるからね」
シャワーを浴び、海の家の座敷から海を眺めた。
ちらほらとパラソルが立ち始めている。水着を着た若者や、家族たちがぞろぞろと入ってくる。太陽も、やっと本気を出し始めたようで、海水浴場らしい賑わいが生まれている。
ああ、今から泳ぎたかった!
「海水浴は、お昼から盛り上がる」
28歳夏に得た、遅すぎる教訓である。
ごはんを食べて帰ったよ
この日、期待の「しらすや」では生しらす丼のメニューがなく、初めての「池田丸」へ。
江ノ島ビールと生しらす丼。絶望しかけた夫もみるみる元気になる。朝から修行に耐えてきた身には、美味しさもひとしお。
帰りは藤沢駅の中にある喫茶店で、夏の印のクリームソーダを。ここを通ると、いつも寄りたくなっちゃうんだよね。
夫の目的だけは、達成されたのであった。
今日の紅茶
今日の紅茶は、ルピシアのジンジャー&レモンマートル。
レモンマートルという柑橘系のハーブとジンジャーに、ルイボスとハニーブッシュをブレンドした紅茶らしい。
ルイボスもハニーブッシュも南アフリカ原産のノンカフェインなので、カフェインが苦手な私には嬉しい。
今日の紅茶のおともはギリシャヨーグルトのパルテノ!濃厚ですごく美味しい。コンビニで買うのが楽しみなヨーグルト。
柑橘系の爽やかな香りに、しっとりとして優しい味わい。強烈なハーブハーブしてなくて、すごく好みの紅茶だった。
今年の夏も、海水浴にいけるといいな。もちろんお昼からね。
Sweet+++ tea time
ayako
今日の紅茶
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