「幸せはお金で買えるんだよ」
なんて目の前で言ってくる人がいたら、皆さんどう思うだろう。少なくともや〜ん!好感度ダダ上がり!ということはないだろう。「なんかヤな感じだなぁ〜」と思うかもしれない。私もきっとそう。
さて、そんな私であるが先日買ってしまった…幸せを、お金で。
船橋屋のあんみつである!
船橋屋というのは江戸時代から続く老舗和菓子屋さん。和菓子というか、葛餅、あんみつ、みつ豆が名物のお店だ。亀戸に本店を構えているんだけど、週末はいつ見ても行列。
(亀戸は今ごろ藤まつりが見頃かなぁ)
大好きなあんみつのお持ち帰り用を、用事ついでに新宿のルミネで買った。うすぼんやりとした地下鉄の中で、やけにウキウキしていた。家に帰ってからも、冷蔵庫の中にあんみつがあるんだなぁと想像するだけで幸せだった。
夜、厳かにいただきました。本当に幸せの味がした。
さて、話は突然変わるようであるが、最近こんな本を読んでいた。
糸井重里さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」というホームページを人気サイトに育てるまでの運営記を綴った本だ。とっても面白かったので純粋にオススメなのだが、最終章に書かれていた内容が特に心に残った。
人をうれしがらせるもの、ステキなものというのは、案外、シンプルで無邪気なものだ。複雑な工程を経てつくるというものよりは、そこらへんにゴロゴロ転がっているものだと思うのだ。
たとえば、あなたに向かってちぎれるほどにシッポを振っている仔犬だ。食事中に笑いかけてくれる恋人の表情だ。寒い冬に飲む一杯の紅茶だ。
その存在に気づいて、ただ手にとればいいだけだ。そんなものがあったからといって何になるなどと、わざわざ無視しなければいいだけのことだ。
夫と新婚旅行でハワイに行った。3年前の話である。
帰りの空港で、夫のスーツケースが重量オーバーでひっかかってしまった。係りの人のアドバイスに従い、夫のスーツケースの中身を少し私のスーツケースに移すことにした。出国手続き前、異国の空港でスーツケースを開き、二人バタバタと荷物を移した。
重量は無事にクリアした。
真夏の空港であたふたして、でも少し重くなったスーツケースを転がしながら、私は不思議と幸福な気分だった。
こんなふうに暮らしていけたらいいなぁと思った。
片方が重い荷物を背負っていくのは大変だけど、いざというときはちょっとずつ分け合ったりして、進んでいけたらいいなぁと思った。夫とだけじゃなく、これから出会ういろんな人と。
サッと超過料金を払ってしまえばラクに手続きを終えられたのかもしれないけど、この幸福感は買えなかっただろう。
今日で2017年4月も終わり。あっという間の30日だった。もう一年の三分の一が過ぎてしまったわけだ。新年に立てた目標を振り返って、ドキドキしたり焦ったりしてる人もいるかもしれない。
ちなみに私の立てた今年の目標はこちら。
2017年も、明るく楽しく暮らすこと!
「うんうん、目標はおおかた達成できてるな、この調子でやっていこう」
手帳の裏表紙を見ながら、謎のひとり経営会議を開いた私である。
お金で買えたり買えなかったり、私たちを幸せ気分にさせるものはいろんな形をして目の前にあらわれる。道端で出くわす猫のように、温もりを抱いてじっと待っている。
手を伸ばして、あったかい猫を撫でてみよう。
あんまり難しく考えないで、ごきげんに暮らせたら最高だね。
Sweet+++ tea time
ayako
今日のおまけ
昨日最初の駅で売っていた豆大福を我慢したら、次の駅で売っていたあんみつを買ってしまった。
— ayako@Sweet tea time (@Sweettteatime) 2017年4月30日
大好きな船橋屋のあんみつ🍴 pic.twitter.com/ULtcw3HwNV
ayakoさんの幸せは大福だったり、あんみつだったり…
今日の一冊
次回予告
明日は5月1日なので、4月の日々を振り返る写真日記の予定です。お楽しみに。
(今日は予告と全然違う内容になったが…)