今日は実家の母と、成田の日帰り温泉に行ってきた。
もう何度も行ったことがあるんだけど、下総松崎の駅はレトロ可愛く、温泉に向かうまでの道は梅やハクモクレン、小さな春の花がぽつぽつと咲いて心癒された。
iPhone写真で綴る、今日の風景です。
京成成田駅から、JRの成田線に乗り換えた。「成田山」の提灯を見ると、成田山の山道を歩いて鰻食べるのもいいよなぁと浮気しそうになる。
下総松崎駅にいく成田線は1時間に2本くらいしか出ないので、30分待ち。それからかっこいい緑色の電車に乗った。
はい、ここでもうレトロ可愛さ120%!ちょっと飛ばしすぎじゃあないでしょうか。
とんでもなく可愛い「しもうさまんざき」のフォント。そう、松崎は「まつざき」じゃなくて「まんざき」と読むのです。
なんだかタイムトリップした気分になれる、小さな駅の待合室。
歩道橋を渡って改札のある方へ向かうと可愛いグリーンの椅子が四つ並んでいて、ここでも心をわしづかみにされる!
か、可愛すぎだよね!?(興奮)
ちゃんとSuicaとかPasmoが使えます。行ってくるね、と話しかけたくなる可愛い駅を出て、黒い温泉が湧き出る「大和の湯」まで、15分から20分ほど歩いていく。
誰もいない静かな道、立派なハクモクレンの花が迎えてくれる。これは大きくて上を向いているから、ハクモクレンだよね?(違ったらぜひ教えてください)
こぶしとハクモクレンはちゃんと見分けられているかいつもドキドキしてしまう。どっちも、大好きな花です。
今日は閉まってた古民家カフェと、カラフルでアートな自動販売機。
3月のほの蒼い空にそよそよと揺れるススキと、黄色いスイセンの花。(だよね?)
この木はもう少し前に来ていたら、梅が咲いていたのかなぁ。
とにかく歩いても歩いても誰一人すれ違うことなく、たまに通る車の音しかしない。この日は風が強かったから、ぼうぼうと風の音がちゃんと耳に響いていた。
今度は立派な竹藪のそばを通る。
青々と空に向かって伸びていく竹は、iPhoneを縦にしてもまったく収まらなかった。
近寄ってみると、ちょっとかぐや姫が出てきそうな気がする。竹を割ったら小さな女の赤ちゃんが入ってるなんて、昔のひとの発想力はすごい。
15分ちょっと歩いたかな。なあんにもない。
誰もいなくて、何にもない。そこに突然、日帰り温泉が現れるのです。
さあさあ、滑らかなコーヒー色の温泉に浸からなきゃ。
成田の「大和の湯」はすごくおしゃれな日帰り温泉。
中のインテリアはこんな感じで、シックで落ち着く、ちょっとデザイナーズっぽい雰囲気もある。
1階はトレーニングジムとプール、2階は温泉とリラックススペース、3階がお食事どころになっている。
温泉はまるでコーヒーみたいな褐色〜黒色で、すごくトロトロして気持ちがいい。
以前一人暮らしをしていた白金高輪にも温泉銭湯があって、そこも真っ黒なお湯だったなぁ。
お風呂上りに飲んだ、グレープフルーツの生絞りジュース。めちゃくちゃ美味しかった。
今日はお昼ご飯を食べてから来たので、3階のお食事処であんみつを食べることにした。
面白いとりわけタイプのあんみつで、黒蜜はお醤油の味付けがされていた。これが意外に、甘いアイスクリームと合うから不思議!
普段の生活をしているとちょっとずつ縮こまってしまう心が、すっかり伸びて柔らかくなった。明日からのチャージをできた、至福の温泉時間。
さあ、お家に帰ろう。
火照った体で外に出ると、暮れなずむ空にくっきりと濃い枝が伸びて、シルエットとコントラストがすごく綺麗だった。
行きはすごく強かった風もすっかりやんで、あたりは本当にしんとしていた。静かな道を母とふたり歩いていたら、今度はウグイスの鳴き声が響いた。
さよなら、下総松崎。
ちょっぴり心が縮こまってしまったら、また来るね。
緑色の電車に乗って、私と母はそれぞれの家に帰ったのでした。
毎日いろんなことがあるけれど、自分の心が伸びやかになる場所をいくつか持っておくと、また頑張れるよね。
Sweet+++ tea time
ayako