チューリップみたいなかわいい建物からこんにちは!
はぁ…8月31日。夏が終わっちゃうと思うと、たまらなく寂しい。膨大な宿題も新学期もないけど、大人になってもやっぱり切ない。
ベトナム・ニャチャン旅行記も第11話。今日はニャチャンの夜の記憶を書き留めておこう。
南の国の夜が好き!
暑い国の、暑い季節の、夜が好きだ。
日が暮れてもコンクリートが熱を放ち、じっとりと水分を含んだ空気がまとわりつく。
どこか手持ち無沙汰な感じで外をうろうろしている人、カフェやバーでぼんやりしている人、少し疲れて緩んだ人々の心が生み出す、夜だけの不思議な開放感。
ニャチャンはベトナムのリゾート地なので、キラキラの電飾と南国ならではの濃いグリーンが街を彩る。
サンダルで歩ける夏が好き!
湿気と熱気の中を、まるで海を泳ぐ魚のような気分で歩く。サンダルと素足の感覚を楽しみながら、ぺたぺたと歩く。
吉本ばななさんの『小さな幸せ46こ 』という本に、「素足にサンダル」というエッセイがある。
今でもサンダルを履くといちいち気持ちがわくわくする。玄関に気に入ったサンダルがあると、履くたびに嬉しい。
この世を去るときにきっと私は、ああ、もうなじみのサンダルが来年は履けないんだ…そう思うんだろうな。
そのくらい、好きなのだ。暑いアスファルトの道をサンダルでぺたぺた歩いていくことが。
すごくわかる。いいなぁ。吉本ばななさんの夏の描写はたまりません。
夏が大好きな私も、もちろん素足にサンダルが好き。
コートもマフラーも不要で、ふっと思い立ったらサンダルでコンビニまでフラフラ歩ける夏は、どこまでも自由だ。
ベトナムの人たちはバイクで移動するので、夜も通りは賑やかな音に満ちていた。
さあ、それでは4泊5日の旅、楽しい晩ごはん日記を振り返ろう。
1日目の晩ごはん:サンライズニャチャンのビュッフェ
到着して最初の夜ってどこに入ったらいいかわからないし疲れてるので、とりあえずホテルのレストランに行ってみたりする。
明日こそは街のごはん食べに行こう!と思うわけです。
2日目の晩ごはん:『地球の歩き方』に載ってたレストラン
この食べ物が、信じられないくらい辛かった。美味しかったんだけど、天地がひっくり返るくらいの辛さだった。
旅の2日目、とりあえず唯一のガイドブック『地球の歩き方 』に載っていたレストランに行ったわけです。名前は忘れました。(すごくためになる旅行記である)
3日目の晩ごはん:ガイドさんおすすめ「LANG VIET」
ちょっと充実してくる旅の中日。
この日はガイドさんとツアーに出かけていたので、おすすめレストランを教えてもらった。
このとおりバイキング形式になっていて、なにやら好きなお肉や魚介類を選んで焼いてもらったりもした。ニャチャンはこのBBQスタイルのお店をよく見かけた。
どこの店もそうだけど、この「LANG VIET」も例にもれず、店員さんがたくさんいた。みんな暇そうで、ぼうっと立っていて、控えめで親切な雰囲気。
なんかいいなぁ。
ベトナムのまったりした雰囲気、好きだった。
4日目の晩ごはん:ピザ(なぜだ!)
非常にアメリカンな雰囲気になってきました。
4日目のマジックです。
私たちはときどき家でドミノピザを頼むので、そういう意味では非常に日本的な雰囲気にもなってきました。
夜けっこう長いこと歩いて、適度に美味しそうで混みすぎてなくて高すぎないレストランを探していたら、ここにたどり着いたわけです。
ベトナムっぽさより、快適なごはんにありつければもうどこでもいいねぇとゆるんでくる旅の4日目。
ベトナムの皆さんも、ゆるゆる食事していました。
思えば3日目の「LANG VIET」は観光客向けのレストランのようで、食事しているのもロシア人ばかりだった気がする。
最後の夜のピザ屋さんが、いちばんベトナム人の人がいっぱいいた。というか、観光客はいなかったよね。
そうである。
でもまあ、大好きな夏の夜、大切な人と楽しく食事ができたらもう最高なんだなという気分になる。何か刺激を求めて飛行機に乗っても、少しずつ慣れて疲れて優しくなって、旅の終わり、気持ちはゆっくりと「日常」に近づいていく。
私たちが毎日お寿司とかお蕎麦を食べてるわけじゃないように、ベトナム人も別にベトナムらしくないレストランで夏の夜をくつろいでいた。
チューリップみたいな塔、かわいかったな。
旅に行けても幸せだし、日常も幸せ。
行ってみたいところがたくさんあるし、行けなくても幸せ。
いろんなお出かけ日記を書いているけれど、いつもそう思うのです。
ニャチャン旅行もいよいよ最終日編へ!
▽ニャチャン旅行記第12話へと続く▽
Sweet+++ tea time
ayako