長野旅行第3話は、旅の朝食と、大好きになっちゃった駅の話をしよう。
旅行2日目の朝、お化粧をしてふらりと街に出た。7月の上田は暑い。
旅の朝食も性格が出るよね
「ここでモーニングを食べよう」と目をつけていたカフェへと向かう。さすがは計画性の優れたayakoさんである。
汗をかきながら坂をのぼり、お腹を空かせてやってきたら、
休日のモーニングはやってないらしい。
ホテルを素泊まりにしちゃったので、朝食難民となった私たちであるが、
「おしゃれなカフェ朝食が…」
「お腹すいた…」
ショックの意味合いは微妙にズレていた。
というわけで、優しい夫のエスコートにより上田駅に戻り・・・
非常におしゃれな朝食タイムとなった(反語である)
読者の皆さんには、もうお馴染みの展開である。
でも駅なかの立ち食い蕎麦って、前を通ると無性に食べたくなるときがある。そして食べるとたいてい妙に美味しい!今回は椅子があったけど、いわゆる立ち食い蕎麦系のお蕎麦であった。でもこれで500円ちょっととか、信じられないね。
うん、すごく美味しかったです。
本当は、パンケーキとかサンドイッチの写真載せたかったけどネ!
初めて「しなの鉄道」に乗りました
信州国際音楽村に行くため、上田駅から二駅となりの大屋駅へ行くことに。
「ワンマン」って字がなんだか妙にかわいい。軽井沢行きです。
いつもPASMOをピッとやって終わりだから、切符自体がすごく久しぶり。しかもこのスタンプ押してもらえるのいいね。手紙の消印みたいだ。
東京で基本地下鉄に乗っている私は、景色が見える電車ってだけで興奮してしまう。地下鉄、便利だけど景色は見えないし暗い。
上田駅と大屋駅の間にある、信濃国分寺駅。駅舎の隙間から、緑が見えるのがいい。窓からも、ドアからも、自然光が差し込んでくるのがいい。
会社勤めをしていた頃、通勤にはやっぱり地下鉄がいいなぁと思っていた。雨風にも強いし、台風のときもあんまり遅れない。
だけど急がなくなったら、やっぱり地上を走る電車はいいね。
太陽の光があるだけで、心がとけてしまう気がした。
大屋駅に着きました
たった二駅なので、なんだかちょっと寂しいくらい。もう少し乗っていたかったなぁ。
晴天の7月の、赤い電車。初めて乗るしなの鉄道の短い車両。
乗っていた電車がどんどん小さくなってくのを静かに見送る。7月の長野は、けっこう暑い。
大屋駅に恋をする!
上田駅→(しなの鉄道)→大屋駅→(タクシー)→信州国際音楽村
というルートで移動することにしていて、つまり大屋駅なんていうのは単なる通過点でしかなかった。
なかったのに、なんだろう?
大屋駅。この小さな駅に、私はめちゃくちゃ惹かれてしまったんだ。
初めて降りたよ大屋駅。
紫陽花と木漏れ日と大屋駅。
大きな木に隠れてしまう大屋駅。
裏から見た大屋駅。もちろん平屋の大屋駅。
私の通っていた幼稚園みたいな、素朴な建物が懐かしい。
大屋駅の小さな駅舎には、大きな時計があった。
「おおきなのっぽの古時計、おじいさんの時計」だよね?
こんなレトロな時計を見たのいつ以来だろう、とまた嬉しくなる。
駅から見える景色も好きだった
大屋駅の小さな駅舎を出た瞬間、この小さな景色に惹かれてしまった。
可愛いなぁ。
「双葉テーラー」さんの「FUTABA」も、並んだ瓦屋根の感じも、軒先にたくさん並んだ植木鉢も、すべてがいい。
高い高い駅ビルが狭い空を奪い合うように伸びて、猥雑な看板や派手なネオンがチカチカとする。忙しそうな人たちがスマホ片手に改札になだれ込んでは吐き出される。
そんな駅の光景ももちろん嫌いじゃないけれど、そんな駅の光景に見慣れちゃった私は、大屋駅の小さなロータリーにやたらと心ときめいてしまったんだ。
予定していなかったものが愛おしい
ただ初めて降りた駅の、その駅からみた景色の、静かな佇まい。予定していなかったものに、心がぽろぽろ。旅の不思議というか、人生の不思議はここにあると思う。
今いる場所と目的地。目的地の見どころとメリット。そこに向かうまでの方法と手段。
そういうものを的確に把握して効率良く進む方法が、本屋さんにはたくさん並んでいるしネット上にも溢れている。
だけど私たちはときどき、予期せぬものに惹かれて、通過点にすぎなかった何かに心動かされてしまう。
信州国際音楽村のラベンダーがすごく綺麗でフォトジェニックな風景が見られると、ツイッターで知った。それで写真好きの私は重たいカメラと新しいレンズを抱えて、長野までやってきたんだ。
でもまだラベンダー畑にたどり着いていないのに、レトロ可愛い大屋駅に出会って写真を撮って、めちゃくちゃ楽しい気分になってしまった。
予定していなかったものが、こんなにも愛おしいなんて。
インターネットで何かを知って、現実に動いてみる。そしてまた別の感動に出会える。いいねぇ。
通過点に不意打ちで心をタッチされるのも嬉しいし、インターネットとリアルな世界を行ったり来たり旅をするのも楽しい。
線路沿いに咲いていた向日葵。
とりあえず、長野旅行2日目は、まだ始まったばかりです。
ついつい急いじゃうけど、「途中」って実は、あとから一番愛おしくなるんだ。
▽長野旅行記第4話へ続く▽
信州国際音楽村のラベンダーまつりとカフェ「花風里」の夢ランチ【長野旅行記4】 - Sweet+++ tea time
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ayako