夏の夕方。ドアを開けたらこんな空が広がっていた。
ヨーグルトみたい…
そうだ、お散歩しよう。一眼レフを持って、新大橋通りまで出てきたら。
初夏の夜に、紫陽花が光ってたよ
車が激しく通る道路脇にも、静かに咲いている夜の紫陽花。
そこだけ明かりが灯っているみたいに、ぼわっと白い。
咲きかけも、ふんわりと花ひらいたのも、みんな夕闇の中でどこか神秘的。
ちなみに、今私が歩いている新大橋通りは、知る人ぞ知る、いたってふつうの道路です。
だけどちょっと小径に入ったら・・・
素敵な出会いがありました
「やあ」
「僕、忙しいんだ」(ササっ)
「でも、ちょっとだけなら撫でてもいいぞ」
「ほら」
そんなこんなで、可愛い猫さんとのデートになったわけです。
なぜか私のサンダルに何度も顔をすりつけてくる猫さん。
至福…!
写真はないけど、私たちは濃密な時間を過ごしたんだ。
「でもごめん、そろそろ行かなきゃ」
愛くるしい君に別れを告げる。
「なんだよ、もう行っちゃうのか…」
出会いがあれば、別れもある。散歩も人生も、一緒だよね。
夏の夕焼けに恋する
いつのまにか空はピンク色に染まっていて、夕焼けが眩しい。
街頭が灯り、ぽつぽつと明かりが目立ち始める街の感じ。
この感じ、寂しいけどあったかくて、好きだなぁ。
水彩画みたい。どんどん芸術的になっていく、夏の空。
街でみつけた私の好きなもの
お店の前で、可愛い植木鉢をみつけた。木靴の中に植えられてる!
ジャノメミシンの建物。新大橋通りに来ると、いつも気になっちゃう。この字体も赤色もレトロでかわいい。
お店の中は窓越しにしか見たことないけれど、すごくアンティークな雰囲気のミシンも並んでいた。
もうお店を閉じてしまったみたいだけど、bar nico さんのシャッターには、なんだか愉快な絵が描かれている。
赤ワイン、飲みたくなってくるなぁ。美味しいご飯も、食べたくなってくる(おなか空いた…)
夜の水辺に恋をする
最後は、森下から清澄白河の方に戻って、 夕闇に浮かぶ小名木川を見る。水面がキラキラ光っていた。
何度も見ている高橋から見る小名木川の景色も、夜はちょっと違って見える。
いつの間にか空はすっかり暗くなっていて、
小さな月もぼんやりと浮かんでいたし、
遠くの建物は、真っ黒いシルエットになった。
「さあ、そろそろ帰って、夕飯の支度をして、もう一仕事しようかなぁ」
ちょっと疲れた心を解いてくれる、やさしい初夏の夕方でした。
そうだね、緑くん。
冬と違って、夕方が長いのがいいよね。
「暮れなずむ」って大好きな言葉なんだけど、「暮れなずむ時間」がたっぷりある夏は、やっぱり最も贅沢で、愛すべき季節だと、28歳の私は思っている。