東京から1時間半、森と湖の川村記念美術館への訪問日記。

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ある休日の午後、私たちは森の中にいた。

今日は、寝坊した日でも東京から1時間半で「小旅行気分」が味わえる、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館訪問記について書こうと思う。

後悔する休日の典型パターン

寝坊した休日、たまった家事を済ませ遅い昼ご飯食べて、テレビやネット見ながらぼうっとしていたら時計は16時、窓から夕日が射している。

そんな「非リア充で自己嫌悪に陥る休日」、誰でも覚えがあるだろう。かくいう私も、もちろんある。ある、どころか結構頻発する。
そしてこの「無為に過ごした休日夕方の絶望」は、翌週を迎えるテンションも笑えるくらい急低下させるため、何としても避けなければならない。
そこで私が考えた法則。

寝坊した時こそ、猛ダッシュで掃除だけ済ませて、いち早く外出すべし。

東京から1時間半、森と湖のある美術館へ出かけました

こうして冒頭の森の風景に戻ってきたわけである。

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早起きもできずこれといった予定もなかった私たちは、慌てて電車に乗り、恐れ多くも、「充実した休日」を最大限に体感することのできる「自然とアート」の分野に挑戦することとした。

そういうわけでやってきた、森と湖に囲まれた地に佇む、美しい美術館、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館である。

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 出典:公式ホームページ

 森の中の小道を抜けると、瀟洒な洋館が現れる

ご覧いただきたい、この「小旅行指数」の高さを。

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青空と木々と、優しい緑に囲まれた静かなる湖。
そして湖のほとりには、おとぎ話のような美しい洋館が佇んでいる。

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ちなみに、写真右側にある「カタマリ」も、アートのようである。

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 散らかった部屋の中も「アート」と言えるんじゃないかと勇気付けられる、実に秀逸な作品である。

この日、私たち夫婦が寝坊して慌てて電車に乗り込んだことはすでに書いたとおりだが、佐倉駅から更に30分弱乗る予定の無料送迎バスを一本乗り過ごしたため、到着は予想以上に遅くなった。

だが、この美術館および自然散策路は、全力で私たちを歓迎してくれていた。

どのくらい歓迎されたかというと・・・

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 これくらいだ。

愛らしい白鳥さんが、両手を広げて歓迎してくださっているのがご覧いただけるだろう。

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たくさんのカモや白鳥が泳ぐ、静かでうつくしい湖が広がっている。

まずは腹ごしらえです 

 到着が遅れているため、本来ならすぐにでも美術館に入って絵画鑑賞へと映らなければならない。しかしながら、私たちは例の「休日の法則」を忠実に守ってきた。

復習しよう。

寝坊した時こそ、猛ダッシュで掃除だけ済ませて、いち早く外出すべし。

そう、何が言いたいかというと、当然ながら朝ごはんも昼ご飯も食べていないのである。

 美術館併設のレストラン「ベルヴェデーレ」へ滑り込んだ

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出典:公式サイト

湖や森を見ながら食事ができる、お洒落なレストラン「ベルヴェデーレ」が隣接している。ちなみに、美術館には入らずレストランで食事だけ楽しむことも可能である。

なんとかラストオーダーの14時半に間に合った食いしん坊の私たちは、控えめのランチセットではなく、ランチコースを注文してみた。

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料理の写真は一眼レフではなくiphoneで撮影したため、美味しさが半分くらいしか伝わっていない気がして非常に無念である。

料理の写真ばかり載せるのは芸がないようだが、気にせず載せたい。なぜなら、すごく美味しかったからである(自分本位)。

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 盛り付けも可愛いデザートまでついて、2,800円。

ちなみに、お酒は佐倉の地ビールを注文してみた。お酒もご飯も大好きな私たち。昼間からいただくお酒の美味しいことといったらない。

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 ひとつひとつ、運ばれるのに間があるため、気づけば随分と長いこと食事をしていた。

よく見ると、周りの人はすでに美術鑑賞を終えてからのランチ。到着して駆け込み朝昼ご飯を済ませているのは私たちくらいである。

美術館デートをしたことがないカップル

私たち夫婦は25歳で付き合い始めてから3年、一度も「美術館デート」をしたことがなかった。夫はアートや絵画や美術館にまったく興味を示さないからである。(ちなみに、新宿の「ルミネtheよしもと」にお笑いライブを観にいったデートは何度もある。)

美術館来るまでの間、こんな会話が交わされていた。

私「美術館楽しみ〜。久しぶりだからじっくり見なきゃ」

夫「そんなにじっくり見てもしょうがないよ。絵の前に立ったら、パッとインスピレーションを受けて、サッと次の絵に移動しよう

 私「・・・・・・」

内心、芸術を愛でる心のない夫にたいそう呆れた私であった。
だが、いざ美術館に入館すると、とんでもないものが私を襲った。

そう、破滅的な睡魔である。

 静かな空間では睡魔に襲われる体質です

満腹(アルコール含む)× 美術館(静かで喋れない)= 無限大の眠気

「いったい、いつになったら終わるんだ・・・」

私は絵画の前で、今世紀最大の苦しみに身悶えていた。

案の定、立っているだけでも辛い。ソファに座ればそのまま眠ってしまう。
喋ることもできず刺激が著しく不足した状態(絵画の刺激はどこへいった)、
私は重厚な額縁におさめられた絵画を恨めしく眺め、眺めながらもぶっ倒れそうな眠気と戦っていた。

絵の前に立ったら、パッとインスピレーションを受けて、サッと次の絵に移動する。

ただひたすら、その繰り返しである。癒えない苦しみはない。明けない夜はない。終わらない美術館はない。

淡々と絵画を眺めている夫より、はるかに「芸術を愛でる」ことが困難となった私である。

 静寂からの解放とご褒美の夕焼け

苦しみはやがて癒え、夜は明け、美術館は終わる。

這々の態で美術館から脱出した私たち(苦しんでいたのは私だけだが)の眼前に広がったのは、とびっきり「芸術的な」夕焼けであった。

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立体的な雲に淡い桃色の光が映り、なんとも言えぬ美しさ。息を飲んで眺めた。

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せっかくなので、空を背景に写真を撮ろうということになった。

それがこの2枚である。

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この2枚からわかること。
それは、私たちが他人に写真撮影を頼めないチキン夫婦であるということである。(旅先でもガイドがつかない限り、常に一人ずつ写っている写真ばかりである)

 感想

 いろいろあったが、やはり外出はとっても楽しい。
寝坊して出遅れても「自然とアート」(笑ってはならない)によって、充実の休日を過ごすことができた。

最後に、今回の学びとして、二つの法則を復習しておきたい。

【法則1:充実した休日の過ごし方】
寝坊した時こそ、猛ダッシュで掃除だけ済ませて、いち早く外出すべし。

【法則2:美術館の楽しみ方】
絵の前に立ったら、パッとインスピレーションを受けて、サッと次の絵に移動する。

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都心からそう遠くない、自然溢れるDIC川村記念美術館、おすすめである。

ツイッターでもアピール

 美術館で睡魔に襲われていたことを隠し、雰囲気あるツイートをしている私。

 

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緑くんにも、芸術がわかるのか?

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う〜ん。やっぱり芸術って奥が深いのネ。
どうやら、私のような若輩者にはまだまだ理解不能な世界のようだ。

こんなのも書いてます

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