みなさん、どんなお部屋に住んでますか?
お部屋は心の状態の表れと言いますよね。すっきり片付いてますか?
え? 私の部屋がどうかって…?
こちらをご覧ください。
自分の中の「断捨離」ブームが再燃し、勢い余って捨てそうになったがまたゴミ袋から生還した二人である。
だって、だって…こんな可愛い子たちを捨てられるだろうか!?
そうです、シンプルとは対極にある私のリビングである。心の中もさぞ騒がしいであろう。
「シンプルな暮らし」って?
モノを持たない潔い生き方や、シンプルを徹底した生活の本を見るのが大好きである。か、かっこいい…!自分に必要なものをビシッと選び抜いた洗練された暮らしにはすごく憧れる。
じゃあ、自分が同じことをできるか…というと、残念ながら私はできそうもない。
なぜなら私はシンプル生活を実践している人たちが卒倒しそうなモノ(切手やら謎の紙切れやらボタンやら)をコレクションするのが大好きなのだ。
「完璧な収納」を雑誌などで見ると感動すが、私はキッチンの下にぴったりとハマるような収納ケースを探してくるところから面倒だと思ってしまう人である。
そんな私が、最近夢中で読んでしまった本がある。
お部屋づくりの新しいバイブル
雨宮まみさんの『自信のない部屋へようこそ』という一冊である。
美しい写真やイラストもいっぱいのお部屋作りエッセイなのだが、特にハッとさせられたのはこの一節。
引っ越しを機に、ものを捨てて捨てて捨てまくってしまうと、あまり残らなかった。「これで、ようやく『シンプルな暮らし』ができる!」私は期待に色めき立った。
しかし、実際に引っ越して家具を入れてみると、そこは「シンプルな素敵な部屋」ではなく、「ただ殺風景な部屋」になっていた。
「シンプルで素敵な部屋」とは絶妙なセンスとバランスによって成り立つもの。ただ何もかも削ぎ落しただけでは、無機質な空間が広がってしまう。
そこから、筆者の人間味あふれる部屋づくりの奮闘が始まる。暮らしや生活への想いと現実が、すごく生き生きと書かれていた。
「ああ、わかるわかる!」
面白すぎて笑いながら、でもちょっぴり切なかったり優しい気持ちにもなりながら、一気に最後まで読んでしまった。
私の小さなお部屋づくり
あらゆるものを処分したとか、家事が楽しくなる画期的な方法を考案したとか、収納器具を手に入れたとか、大きな家具を買い替えたとか。
そんな大革命はなかなか起こせないけど、よくやるのは、細々と家具の配置換えをしてみること、お花を飾ること。
引っ越しのときの大混乱のままにテキトウな位置に置いていた家具も、場所を変えたら雰囲気が変わる。枯れかけていた花も息を吹き返した。
家具やモノの配置を変えると、部屋の中にすっと風が通る感じがする。家の中が呼吸し始めたようで、小さな変化をお部屋も喜んでいる。
お花を買って帰るのは、自分への何よりものご褒美です。
居心地の良い「おかえり」は自分でつくろう
本や人からどんな素晴らしいインスピレーションをもらっても、最後は自分で感じて考えて、居心地の良い空間にしてゆくしかない。ただ流行に乗っても誰かを真似しても、帰って来た自分がほっとしなければ意味がない。
リビングの扉を開けて、いつもの部屋にはいるとき、そこはほっとする場所だろうか?
とにかくモノを捨てまくったり、「シンプル」に負けて自分の好きなものを選べなかったり、「丁寧な暮らし」の重圧に罪悪感を感じるのはもったいないこと。
居心地の良い「おかえり」は、自分の手でつくろう。
一人暮らしでも家族がいても。
ドアを開けると、みんなが笑顔で出迎えてくれる玄関です。 pic.twitter.com/KFE4qISeUx
— ayako@Sweet tea time (@Sweettteatime) 2017年7月28日
疲れた自分を迎え入れ労わることができるのは、日々その部屋をつくっている自分自身なんだよね。
Sweet+++ tea time
ayako
今日の一冊
生活って大変だけど愛おしい。私のお部屋づくりのバイブルです。
こちらもどうぞ